環境活動家でもある野党「共に民主党」のヤン・イ・ウォニョン議員が3日、福島第一原発の汚染水放出について「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が積極的に対応していないから、せめて国会から直接行って放射能汚染水の現況資料を要求するつもり」だと語った。
ヤン・イ議員はこの日、YTNラジオの番組に出演し、「数回にわたって尹錫悦政権が放射能汚染水の安全性を確認したのか質問しており、原資料データを持っているのかを確認したが、(尹政権は)いずれもしていない」とし、「尹錫悦政権が積極的に対応していないから、国民の意思を伝えることが必要ではないかと思う」と語った。
ヤン・イ議員をはじめとする民主党「福島原発汚染水海洋放出阻止対応団」所属の一部の議員は、6日から8日までの2泊3日の日程で福島を訪問する予定だ。彼らは韓日議員連盟所属の議員たちと対面後に福島を訪問し、漁業者をはじめとする地域住民と地方議会議員に会う計画だ。ただ、東京電力の現場視察計画については、東電側の答えはまだないと明らかにした。
ヤン・イ議員は「(韓日)首脳会談の内容をすべて明らかにしろと言うのは無理があると思うが、正確に福島第一原発の汚染水放出の件と水産物輸入禁止の件については何が語られたのかは明らかにすべきなのではないか」と述べた。大統領室は、韓日首脳会談後に日本メディアが福島第一原発の汚染水の放出や水産物輸入問題などが議論されたと報じたことに対し、「根拠のない誤報」、「福島産水産物が国内に入ってくることは決してない」と述べるにとどまっており、具体的な説明はしていない。
ヤン・イ議員は、6~7月中に福島第一原発の汚染水が放出される可能性を記者団に問われ「国務調整室に確認した時には、春と夏の間に放出すると認識している(との回答を得た)」とし、「正確にいつなのかを問うと答えられない。韓国政府は資料も持っておらず、日本の状況について正確に把握できていないと考えている」と述べた。続いて「汚染水の放出を黙認すれば輸入禁止措置の理由が消える。汚染水放出反対の放棄は輸入禁止措置解除の暗黙的表現」だと主張した。