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韓国の貿易赤字、すでに過去最大だった昨年の半分超えた

登録:2023-03-22 06:41 修正:2023-03-22 07:28
慶尚南道巨済市の大宇造船海洋玉浦造船所/聯合ニュース

 韓国関税庁は21日、今年に入ってから3月20日までの累積貿易赤字が241億300万ドルで、前年に比べて3倍以上増えたと発表した。3カ月弱で過去最大だった昨年の年間貿易赤字(478億ドル)の半分を上回ったわけだ。

 これは輸出が輸入よりも大幅に減っているためだ。韓国の輸出は6カ月連続で減少傾向を記録する可能性が高い。これは2020年3~8月以来2年ぶり。3月1~20日の輸出額は309億4500万ドルで、昨年同期に比べて17.4%減少した。操業日数を考慮した一日平均輸出額は23.1%減り、減少幅がさらに大きかった。

 主力の半導体と中国向け輸出が軒並み後退した。半導体の輸出は44.7%も減少し、7カ月以上にわたり減少傾向を続けた。石油製品(-10.6%)や鉄鋼製品(-12.7%)、自動車部品(-4.5%)、無線通信機器(-40.8%)なども相次いでマイナスを記録した。乗用車の輸出だけが69.6%増えた。

 対中国輸出は36.2%減少した。中国市場への輸出は先月まで9カ月連続の減少を記録した。欧州連合(EU、-8.9%)やベトナム(-28.3%)、日本(-8.7%)、インド(-3.1%)、シンガポール(-25.5%)などへの輸出も減少傾向にある。一方、米国市場への輸出は4.6%増えた。

 輸入は昨年大幅に増えたが、今年に入って小幅減少に転じた。3月1~20日の輸入額は372億6900万ドルで、昨年同期に比べて5.7%減少した。3大エネルギー源のうち石炭のみ輸入が19.4%増え、原油(-10.3%)とガス(-23.1%)は2桁の減少を記録した。同期間の貿易収支(輸出額-輸入額)は63億2300万ドルの赤字で、前年同期に比べて赤字額が3倍以上増えた。

 今後は輸出の減少がいつ底を打つのかがカギになるとみられる。韓国貿易協会は同日、今年第2四半期(4~6月)の輸出産業景気見通し指数(EBSI)が90.9を記録したと発表した。第1四半期(81.8)より大幅に上昇し、昨年の第3四半期以降1年ぶりに上昇に転じた。同指数が100を下回れば、企業は次の四半期の輸出景気が直前の四半期より悪くなるとみているという意味だ。第2四半期にも輸出の持ち直しは難しいが、悪化の流れはやや緩和するという見通しが反映されている。

 韓国貿易協会動向分析室のホン・ジサン研究委員は「最近の輸出不振は、韓国の輸出において比重の高い中間財(最終製品生産に投入する材料)の輸出不振のため」だとし、「中間財はグローバル景気に敏感であるため、今年も世界景気状況によって韓国の輸出が回復するかどうかが左右されるだろう」と予想した。

パク・チョンオ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1084477.html韓国語原文入力:2023-03-22 02:44
訳H.J

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