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韓国検察、最大野党代表に再び出頭要請…今度は「大庄洞開発特恵」疑惑で

登録:2023-01-17 06:08 修正:2023-01-17 08:13
共に民主党のイ・ジェミョン代表(中央)が16日、国会で開かれた最高委員会議で発言している=カン・チャングァン先任記者//ハンギョレ新聞社

 韓国検察が「大庄洞(テジャンドン)開発特恵疑惑」などが持ち上がっている共に民主党のイ・ジェミョン代表に出頭を要請した。

 ソウル中央地検反腐敗捜査1部(オム・ヒジュン部長)と3部(カン・ベクシン部長)が、背任および腐敗防止法違反などの疑いがかけられているイ・ジェミョン代表側に、旧正月(1月22日)以降に出頭し取り調べを受けるよう要請したことが確認された。検察はイ代表側と出頭の日程を調整しているという。当初、検察が出頭を要請したのは旧正月連休明けの1月末頃と伝えられた。

 検察はイ代表が城南(ソンナム)市長だった当時、大庄洞開発事業の最終意思決定者としてキム・マンベ氏など大庄洞関連の民間事業者に便宜を提供し、4千億ウォン(約410億円)台の不当な収益を得る過程に関与したと疑っている。また、イ代表の側近であるチョン・ジンサン前党代表室政務調整室長とユ・ドンギュ前城南都市開発公社企画本部長らが、天火同人1号(開発事業に関わった資産管理会社の子会社)に配当された収益金の一部を提供してもらうことを約束した過程にも関与したとみている。この他にも検察は2013年慰礼(ウィレ)新都市事業過程で城南市の内部情報が民間業者に流れた経緯などに対しても捜査する予定だ。

 検察は、イ代表の容疑の立証に自信をのぞかせている。これに先立ち、検察関係者は記者団に「捜査チームは昨年7月に発足してから、再調査を通じて十分な人的・物的証拠を確保した」と述べた。すでにイ代表が出頭して取り調べを受けた城南FC後援金疑惑事件と共に、イ代表に対する拘束令状を請求する可能性もあるとみられる。ただし、臨時国会が行われており、国会で逮捕同意案の表決が行われなければならない。

 検察が出頭を要請したが、イ代表側がこれに応じるかどうかは未知数だ。城南FC後援金疑惑事件と関連し、イ代表は先月末に検察から出頭要請を受けたが、それから約3週間が過ぎた今月10日、水原(スウォン)地検城南支庁に出頭し、取り調べを受けた。

 一方、共に民主党は検察の出頭要求を「イ・ジェミョンを貶めるためのイメージ操作」だと規定し、特別検察官による捜査を要求した。民主党のパク・ソンジュン報道担当は記者会見で、「検察はイ・ジェミョン代表の弁護人に口頭で出頭を要求した直後、マスコミにこの事実を流した」とし、「大庄洞一味からお金を受け取った50億クラブは捜査せず、キム・マンベの姉が家を買い与えた大統領の父親には目をつぶった検察が、市民と公益還収のために努力したイ・ジェミョン代表をターゲットにして苦しめている」と述べた。さらに、イ代表の出頭については、「出頭通知書を見たわけでもなく、マスコミ報道で知ったわけで、(出頭するかどうかは)今日私たちが決めて発表できるものではない」としたうえで、「今からでも国会は特検を通過させ、大庄洞と関連したすべての実体的真実を明らかにしなければならない」と語った。

チョン・グァンジュン、シム・ウサム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1075873.html韓国語原文入力:2023-01-17 02:41
訳H.J

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