大統領室は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫人のキム・ゴンヒ女史のためのスペースを龍山(ヨンサン)の大統領室庁舎5階に設けることを決めた。
大統領室の関係者は5日、「キム女史が大統領室にやって来た際の(滞在する)控え室を作った」とし、「5階は広くないため、そのスペースも狭い。控え室程度と考えばよい」と語った。大統領室側は、キム女史の控え室は尹大統領の臨時執務室とは異なる空間だと述べた。キム女史が公式業務のために龍山(ヨンサン)の大統領室を訪れれば、今後はそこを控え室のように使うことになる。大統領室の関係者は「キム女史は頻繁に業務を行うわけではないので、スペースは広くない」と話した。
尹大統領は候補時代の公約どおり「第2付属室」を廃止した。しかし、このところキム女史の公式・非公式の日程が頻繁になっていることから、大統領室内の付属室にその業務を専門に担当する人材を配した。大統領室は美術品の展示・企画の仕事をしていたキム女史の専攻を生かし、関連するボランティア活動などの対外活動を行うことを検討している。
いっぽう尹錫悦大統領は、7月初めに瑞草洞(ソチョドン)の自宅から漢南洞(ハンナムドン)の公館に転居するという。大統領室の関係者は5日、「転居は(現在のところ)7月初めぐらいになるのではないかと思う」と述べた。遅くとも6月中旬までには転居を終えるとしていた計画より、約2週間遅れることになる。尹大統領は当初、ソウル漢南洞の陸軍参謀総長公館を新たな官邸として使おうとしていたが、補修の必要な部分が多すぎるとして、漢南洞の外交部公館を新たな公館に決めている。