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ロシア、ウクライナ戦争中に東アジア周辺で相次いで軍事演習

登録:2022-03-15 06:29 修正:2022-03-15 06:52
日本防衛省はウクライナ戦争が真最中の今月10~11日、ロシア海軍艦艇10隻が本州と北海道の間にある津軽海峡を通過し、太平洋から東海に向けて航海したと発表した。海上自衛隊が公開したロシア艦艇の様子=ツイッターより//ハンギョレ新聞社

 日本防衛省は10~11日、ロシア艦船10隻が本州と北海道間の津軽海峡を通過し、東海(トンヘ)に進入する様子を確認したとして、神経を尖らせている。ロシア艦艇がこのように船団で津軽海峡を通過したのは極めて異例であるからだ。

 岸信夫防衛相は11日、記者会見を開き「我が国周辺でロシア軍の活動が活発化していることは懸念すべきものだ」とし、「ロシアがウクライナ侵略を進める中で、アジアにおいてもそのような訓練を行う能力があることを示す、示威行動の一つであるとも考えられる」と述べた。ある防衛省幹部も朝日新聞に、ウクライナ侵攻をめぐりロシアに対する制裁に乗り出した米国とこれに同調した日本を牽制する動きだと指摘した。

 日本でこのような懸念の声が上がっているのは、最近の東アジアでロシアの活発な軍事行動が観察されているためだ。先月上旬にはオホーツク海と東海で、ロシア艦艇24隻が大規模な海上訓練を実施した。日本政府は、このうちの10隻が今回海峡を通過したと把握している。

 中国との合同演習も目を引く。昨年10月には、中国とロシア軍の艦艇がそれぞれ5隻ずつ動員され、6日にわたって津軽海峡を通って太平洋を南下した後、鹿児島県大隅海峡を通過した。中ロの軍艦がともに日本列島の太平洋側地域を半周して回ったわけだ。日本政府は「このように大規模で長期にわたって活動したのは初めて」と反発し、防衛省内部では「挑発」という激昂した反応まで出た。

 両国の軍事的連帯は、朝鮮半島にも少なからぬ影響を及ぼしている。昨年11月、中国軍用機2台とロシア軍用機7機が、東海上の韓国防空識別圏(KADIZ)に進入してから引き返した。2019年7月には、両国の合同演習中にロシア軍用機が独島(ドクト)の上空を侵犯し、韓国空軍が実弾で威嚇射撃を加えたこともある。静岡県立大学の小川和久特任教授(安全保障)は「オホーツク海に連日、ロシアの原子力潜水艦の情報をつかもうと米軍機が飛行し、ロシア軍が緊急発進を繰り返している」と述べた。BBC放送も中ロの度重なる合同演習について「アジア太平洋上空で行われる中ロの共同飛行は両国が軍事的に密接していることを示している」と報じた。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1034767.html韓国語原文入力:2022-03-1502:30
訳H.J

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