国連は6日、ロシアの侵攻から逃れてウクライナを脱出した難民が150万人を超えていると発表した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこの日、ツイッターで「過去10日間に150万人以上の難民がウクライナから隣接する諸国へと国境を越えた」と発表した。国連はこれについて「第2次世界大戦以降、欧州で最も速い難民増加の危機」と説明した。
国連のスタッフは、ロシア軍が首都キエフ(現地読みキーウ)などをはじめとするウクライナへの攻勢を拡大すればするほど、難民はさらに増えると予想すると述べた。
ポーランドの国境警備隊は6日、先月24日にロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、92万2400人のウクライナ人が国境を接するポーランドに避難したと発表した。難民はハンガリー、モルドバ、ルーマニア、スロバキアなどに到着している。
国連は、今回の事態で難民が最大で400万人発生する可能性があると先月25日に推定している。