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文政権との差別化に乗り出した与党大統領選候補、党のジャンパーも脱いだ

登録:2021-11-23 07:16 修正:2021-11-23 10:43
共に民主党のイ・ジェミョン大統領選候補が今月22日午前、国会で開かれた「全国民選対委・青年とともに作る大韓民国の大転換」で発言している=国会写真記者団//ハンギョレ新聞社

 共に民主党のイ・ジェミョン大統領選候補が「イ・ジェミョンの民主党」を宣言し、文在寅(ムン・ジェイン)政権との本格的な差別化に乗り出した。自らをこれまでの民主党と切り離すことで、「独自性」を強調するという戦略だが、「差別化戦略」が党支持層の離脱につながりかねないという懸念もある。

 イ候補は22日、「青年とともに作る大韓民国の大転換」を掲げた選挙対策委員会会議で「今日は新しい民主党の初日だと思っている」とし、「国民の皆さんの新しさや変化、革新、改革に対する熱望を込め、イ・ジェミョンの民主党、新しい民主党を立ち上げる」と明らかにした。「新たな出発は徹底した反省から始まる。私と民主党は厳しい批判を受け入れる準備ができている」と述べた。

 イ候補は文在寅政権の不十分な不動産対策による世論の悪化を意識したかのように、「不動産問題で若者と住宅を所有していない庶民の苦しみが増した点について、もう一度お詫び申し上げる」とし、「国民の批判を聞き入れず、ほかに原因があるとか、全世界的な現象だというなど、外部の条件に責任を転嫁した点も反省する」と語った。また「これまで発生した尿素水問題や住宅ローン問題も素早く反応したのか、もう一度振り返ってみなければならない」と真っ向から批判し、青年たちに対して「歴史上最も脆弱な階層にしてしまったことについて、もう一度お詫び申し上げるとともに、大きな責任を感じる」、「深い反省と省察に基づき、より高い責任感で実現可能な代案を作り出し、成果を出すことで希望を持てるようにする」と述べた。文在寅政権の住宅価格の急騰や尿素水品薄への対応、青年たちの挫折などについて「反省」や「省察」、「お詫び」を繰り返したのだ。彼は自身の「大庄洞(テジャンドン)疑惑」への対応についても謝罪した。「国民の『なぜすべてを還収できなかったのか』『なぜ民間であのような不正が横行するのを防げなかったのか』という指摘に対して、私には責任がないと言ったのは誤りであることを認める」とし、「それ自体が私の責任であるからだ」と述べた。

 イ候補側は、なかなか上がらない支持率の根本原因を「大庄洞疑惑」および「対処方式」、文在寅政権と政権与党の「政策失敗」にあるとみている。選対委のある議員は「文在寅政権と民主党の特に不動産政策の失敗で不満が高まっている」とし、「候補は差別化をしなければならないのに、民主党に埋もれている」と話した。

 イ候補は選対委会議で、これまで会議の度に着ていた民主党のジャンパーも初めて身に付けなかった。これまでイ候補が選対委で多選議員と同じ青色のジャンパーを着ていたことが、青年たちに反感を呼び起こすという批判が党の一部から出たという。

 ただし、党内部ではイ候補の「発言方式」については不満の声もあがっている。選対委関係者は「変化と刷新が必要だと思ってイ候補を大統領選候補に選んだのは事実だが、依然として高い文大統領の支持率も念頭に入れなければならない。伝統的な支持層の離脱を防ぐため、評価すべきことは評価しながら、差別化を図るべきだ」と主張した。韓国社会世論研究所(KSOI)がTBS(交通放送)の依頼で今月19~20日、全国の成人1000人を対象に文大統領の国政遂行に対する見解を訪ねた結果(信頼水準95%、標本誤差±3.1ポイント)、「評価する」は43.1%、「評価しない」は52.6%だった。次期大統領候補の支持率は、イ候補が39.5%、「国民の力」のユン・ソクヨル候補が40%だった。選対委関係者は「文在寅政権の不動産政策が失策であることは分かっているが、それが問題だと百回話しても意味がない。結局は『自分ならこうする』という対策を示さなければならない」と語った。民主党のある重鎮議員は「イ候補の発言を聞くと、候補は支持率が高いのに党だけ間違っているというふうに聞こえる」とし、「支持率(の低迷)には候補の責任も無視できない」と指摘した。

ソ・ヨンジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1020360.html韓国語原文入力:2021-11-23 04:59
訳H.J

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