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「中国けん制」クアッド首脳会議、24日に初めて対面でホワイトハウスにて開催

登録:2021-09-15 09:12 修正:2021-09-15 11:02
ジョー・バイデン米大統領(左)が3月12日(現地時間)、ホワイトハウスでブリンケン国務長官(左から2人目)とともに、テレビ会議で行われたクアッド首脳会議に参加している。スクリーン左から日本の菅義偉首相、インドのナレンドラ・モディ首相、オーストラリアのスコット・モリソン首相=ワシントン/AFP・聯合ニュース

 米ホワイトハウスは13日、ジョー・バイデン大統領が今月24日(現地時間)にホワイトハウスで直接開催する初のクアッド(Quad)首脳会議を主催すると発表した。

 ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は同日、声明を出し「バイデン政権は3月にテレビ会議で開かれた初の首脳会議で見たように、クアッドの格上げを優先順位としている」とし「クアッド首脳会議を主催するのは、21世紀の課題に対応するため、新しい多国間協議体を含めインド太平洋に関与するバイデン政権の優先順位を示している」と明らかにした。サキ報道官は続いて、今回の首脳会議の議論テーマとして、連帯の深化▽新型コロナウイルス、気候変動への対応、新技術・サイバー空間協力など実質的な協力増進▽自由で開放されたインド太平洋の促進を提示した。

 米国、日本、インド、オーストラリアの4カ国が参加するクアッドは、中国牽制のための協議体と見られている。今回の会議にはバイデン大統領や日本の菅義偉首相、インドのナレンドラ・モディ首相、オーストラリアのスコット・モリソン首相が出席する。

 米国は「クアッドは軍事同盟ではない」とし、新型コロナなど実質的な協力を強調している。しかし、バイデン政権が中国牽制を目標にインド太平洋構想を強化している中、4人の首脳がテレビ会議で会談してから6カ月後に直接会うことだけでも、中国にとって強力なメッセージになるものとみられる。特にバイデン大統領は先月末、アフガニスタンから米軍撤退を完了した後、「我々は中国と深刻な競争を繰り広げており、ロシアとの様々な戦線の課題を扱っている」とし、対外政策の焦点を中東から中国など新しい領域に移すべきだと強調した。

 クアッドはドナルド・トランプ政権時代の2019年以降、3回にわたり外相会議として開かれたが、バイデン大統領はこれを首脳級に引き継ぎ・格上げし、3月に初のテレビ首脳会議を開いた。首脳らは当時、新型コロナワクチン、主要な新技術、気候変動の3分野で「作業部会」を作ることにした。また声明で「法治、航行および領空飛行の自由、紛争の平和的解決、民主的価値、領土的完全性を支持する」と明らかにし、台湾・香港・南シナ海などと関連して中国に向けて言及した。

 クアッド参加国の拡大や参加問題に関して、韓国政府は直接参加するよりは新型コロナなどの事案別の協力は可能との立場を示している。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1011611.html韓国語原文入力:2021-09-14 09:46
訳C.M

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