韓国女子バレーボールの五輪ドラマは4位に終わった。メダルはなかったものの、スポーツの真価を示してくれた旅路だった。
韓国は8日、東京の有明アリーナで行われた2020東京五輪女子バレーボール3位決定戦でセルビアと対戦し、0-3(18-25、15-25、15-25)で敗れた。韓国は2012年ロンドン五輪に続き、9年ぶりに五輪で4位となった。
今大会で女子バレーボールチームは五輪の何たるかを示してくれた。日本とのグループリーグでの試合では最後まで諦めない姿勢で闘志というものを見せつけ、準々決勝では強豪トルコを破って奇跡を起こした。一編一編が見逃せない名作ドラマだった。人々が五輪で何を望んでいるのか、スポーツがどのような感動を与えうるのかを示す教科書のようだった。
今回の旅路は、代表チームの主将キム・ヨンギョン(33)の「ラストダンス」でもあった。2012年ロンドン五輪で4位となり、惜しくも涙をのんだキム・ヨンギョンは、大会前から五輪メダルへの意欲を隠していなかった。各種の悪材料の中でもキム・ヨンギョンは最善を尽くし、犠牲を受けとめながらチームのリーダー役を担ってきた。メダル獲得には失敗したものの、キム・ヨンギョンはセルビアとの試合が終わると明るく笑った。
今大会は、危機に陥っていた女子バレーボールが復活したという意味もある。女子バレーボールは昨シーズン、学校暴力問題などで主要選手が離脱した。しかし今回の五輪を通じて人々に感動を与えたことで、大会後も興行を創出できるという展望が示されている。