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日本は「10センチの少女像」にも反発したが…大きくなり数も増えたドイツの少女像

登録:2021-04-16 07:42 修正:2021-04-16 18:57
15日(現地時間)、ドイツ・ザクセン州にあるドレスデン州立民俗博物館の日本宮殿の中庭に少女像が置かれた=ドレスデン/ナム・ウンジュ通信員//ハンギョレ新聞社

 15日(現地時間)、ドイツ・ザクセン州のドレスデン民俗博物館の1階展示室に入ると、美しく刺繍された掛け軸が観客を迎える。ところが細かく見てみると、日本軍が女性や子どもたちを切り刺し集団強姦する残忍な場面だ。フィリピンのレメディオス・ピリアス・ローラー氏が一つひとつ刺繍した手縫いの作品「私の戦争体験」だ。その後には、日本人写真家の矢嶋宰氏が撮ったムン・ピルギさんやペ・チュンヒさんら韓国の元「慰安婦」被害女性6人の写真が掛けられている。ドレスデン州立民俗博物館の企画展示「言語喪失‐大きな声の沈黙」展での日本軍「慰安婦」をテーマとする展示室の光景だ。私たちはよく知っているがドイツ人には見慣れないこの野蛮な光景が、16日から8月1日までドイツの入館者たちを迎える。

15日(現地時間)ドイツ・ザクセン州のドレスデン州立民俗博物館の展示場の中にバスに乗った少女像が設置された=ドレスデン/ナム・ウンジュ通信員//ハンギョレ新聞社

 しかし、今回の展示で最も目立つのは、展示場の内外に置かれた少女像だ。展示場の中には2017年にソウル市内のバスに乗った少女像が、展示場の外庭には平和の少女像が置かれた。1年かけて準備してきた今回の展示では、当初は軽いバスの少女像だけが設置される予定だった。しかし、昨年のベルリン少女像の設置の過程における困難を見守っていたドレスデン民俗博物館側は、今回のドレスデンの展示で、ベルリンと同じ少女像を展示場の外にも設置しようというドイツと韓国の団体の提案を喜んで受け入れたという。博物館内の少女像は、今回の展示が終わった後も来年4月15日まで残される。

ドレスデンおよびザクセン州博物館のマリオン・アッカーマン総括代表//ハンギョレ新聞社

 2019年にドイツのレーゲンスブルクでの展示会で、10センチメートルのミニ少女像が展示されたが、日本領事館の抗議により撤去されたことを思えば、二つの少女像は大きな変化だ。ドレスデンおよびザクセン州博物館の総括代表であるマリオン・アッカーマン館長(56)は、日本側の圧力を予想しながらも、少女像の展示を受け入れた。15日に展示場で本紙の取材に応じた彼女は「今回の展示でも日本の女性たちの声を加えると同時に、日本文化を尊重し、日本政府と対話を続ける」としながらも「ホロコーストの歴史を徹底的に教育され育った世代として、私もまた、私たちの社会が戦争被害者を忘れないよう常に想起させ、彼女らの話を聞かせる必要があると思った」とし、少女像の展示は館長としての自身の責務の一つだという点を強調した。アッカーマン館長は、今回の展示では、「慰安婦」被害女性らが歌う「船頭の歌」と彼女らの写真が最も好きだと述べた。これらは作品ではなく記録物だが、被害者がその後の年月を生き続けた表情が重ねられていると語った。彼女はまた、「もはや博物館は人里離れた島ではなく、活動家、一般市民、被害者、加害者たちを結び対話を触発させる連結地点であり結び目」だという所信を明らかにしたりした。ドレスデン州立民俗博物館は、脱植民地というテーマで美術を通じて歴史的な反省と社会参加を担ってきた。

州立民俗博物館のレオンティーネ・マイエル=ファン・メンシュ館長//ハンギョレ新聞社

 展示は、アルメニア大量虐殺、旧ユーゴスラビア内戦、ドイツ帝国が犯したヘレロ・ナマクア集団虐殺など、女性に対する様々な戦争犯罪を扱っているが、その中心は韓国「慰安婦」問題だ。州立民俗博物館のレオンティーネ・マイエル=ファン・メンシュ館長(48)は、「今回の展示の主人公は沈黙を破った被害者となるが、1991年の(キム・ハクスンさんの)証言以後、被害者が声を上げ、組織し、喪失を克服してきた事例は、シンボルのようなものだと思った」とし、韓国の展示を積極的に企画、推進した理由を明らかにした。日本の戦争犯罪をなぜドレスデンに展示するのかについては、質問に対する館長の答えは明らかだった。「慰安婦問題は、韓国だけの問題ではなく、性暴力の被害者や被害者家族が来て展示を見て沈黙を破り、自分の経験を話すことができるよう願うから」だということだ。今回の展示は、二人の女性館長とドレスデン博物館の学芸員のバーバラ・ヘッファー氏やコリア協議会のハン・ジョンファ代表ら女性たちの強力な意志が作り出した展示だという評価を得ている。

ベルリン・コリア協議会のハン・ジョンファ代表//ハンギョレ新聞社

 一方ではまた、最近の少女像をめぐる対立が、ドイツ国内で日本軍「慰安婦」問題に関する認識の幅を広げる契機になったという分析も出ている。今回の展示に協力したハン・ジョンファ代表は「ナチスの清算とは異なり、ドイツは植民地問題に対しては自己批判と省察は多くなく、むしろ、加害者かつ敗戦国である日本の感情に共感する傾向があった。しかし、少女像を機に日本政府が芸術と表現の自由に対する直接的な圧力を行使した状況が明らかになり、展示の問い合わせが増えている」と説明した。

ドレスデン/文・写真、ナム・ウンジュ通信員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/991249.html韓国語原文入力:2021-04-16 00:10
訳M.S

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