脱北民(北朝鮮離脱住民)のSさんが脱北作家として有名なC氏を性的暴行及び性暴力処罰法違反の疑いで告訴する。
Sさんの法律代理人である法務法人マストは28日、「C氏を強姦及び性暴力犯罪処罰などに関する特例法違反(カメラなどを利用した撮影)の容疑で、29日にソウル警察庁に告訴する予定」と明らかにした。C氏は、北朝鮮中央党統一戦線部101連絡所で対南宣伝要員として活動し2004年に脱北、その後様々な著書で国内外でも名の知られた作家だ。Sさんは、C氏の知人であるJ氏も性的暴行及び性暴力犯罪処罰などに関する特例法違反(カメラなどを利用した撮影)容疑で告訴する予定だ。
マストが公開した告訴状によると、C氏は2016年6月、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でSさんに連絡し、自分を「ニューフォーカス」代表と紹介してインタビューを提案した後、J氏とともに食事の席を設けた。二人はSさんに酒を無理強いし、J氏は意識を失った状態のSさんを自宅に連れていき性的暴行を加え、身体を撮影してJ氏に渡した疑い。C氏は2016年7月にJ氏からSさんの身体写真を受け取り、これを口実にSさんを呼び出して脅迫した後、数回にわたり性的暴行を加えた容疑を受けている。
マストは「二人は被害者に接近した後、計画的に被害者に性的暴行を加えただけでなく、被害者の身体の写真を撮影して被害者を脅迫し、継続的に性暴力を行使した。脱北女性たちの人権保護のため、捜査機関の徹底した捜査および厳重な処罰を要求する」とし、告訴理由を明らかにした。
Sさんは24日、文化放送の追及番組「ストレート」に出演し、C氏が自分に対して5年前から性的暴行をし、財閥家の性接待を強要したと暴露した。C氏は放送直後、自身のSNSに「『ストレート』が放送した私に対する性的暴行・性接待内容は虚偽事実であり、名誉毀損」だという立場を明らかにした。