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文大統領、法相と検察総長の対立を謝罪…「検察改革」は正面突破する意向

登録:2020-12-08 04:07 修正:2020-12-08 09:59
文在寅大統領が7日、大統領府で首席・補佐官会議を主宰している/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、最近の混乱する政局状況について国民に謝罪した。権力機関の改革の重要性と高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の発足の緊急性も強調した。新型コロナウイルス感染症の第3波の拡大局面で激しくなった“チュ・ミエ法務部長官対ユン・ソクヨル検察総長の対立”により、検察改革の加速に対する疲労感が国民の間に広がっている状況を意識したものだとみられる。

 文大統領は7日、大統領府で首席・補佐官会議を主宰し、「防疫と国民の生活に皆の心を一つにしなければならない時に、混乱する政局が国民に心配をかけてしまい、大統領として非常に申し訳ない気持ちだ」と述べた。明示的な表現はなかったが、文大統領が言及した「混乱する政局」は、最近、法的な争いにまで飛び火したチュ・ミエ法務部長官とユン・ソクヨル検察総長の対立を指しているというのが政界の大方の意見だ。文大統領が婉曲な表現ながらも、“チュ法相対ユン検察総長の対立”について謝罪や遺憾の意を伝えたのは初めてだ。

 文大統領は続いて、「権力機関の改革は、残っている最も大きな宿題のなかの一つ」だとしながら、「いかなる困難を押し切ってでも、この課題を次の政権に先送りにはしない。すでにその努力の実を結ぶ最終段階に達した」と強調した。処長候補の推薦をめぐる与野党の対立により発足が遅延している公捜処が近いうちに稼動できるよう、国民の関心と支持を訴えたのだ。

 権力機関の改革において、今回の定期国会が持つ重要性も喚起した。文大統領は、「定期国会で、権力機関の制度的改革をついに完成できる機会を迎えた」とし、「(今は)韓国の民主主義の新しいページが開かれる歴史的な時間」だと意味付けた。文大統領は続けて、「牽制と均衡の原理により、国家情報院や検察、警察などの権力機関の権限を分散し、国民の機関に生まれかわれるよう、改革立法を必ず通過させ、公捜処が発足することになるよう希望する」と付け加えた。

 文大統領の繰り返しの強調はあったが、公捜処法改正案は、この日の国会法制司法委員会の法案審査小委員会も通過できなかった。民主党が小委員会で議決を試みると、ただちに野党「国民の力」が案件調停委員会への付託を申し立てて対抗したからだ。案件調停委員会は、意見の相違がある事案を審議するために、常任委員会に在籍する委員の3分の1以上の要求によって設けられる小委員会だ。法制司法委員会のユン・ホジュン委員長は、「8日午前9時に案件調停委員会を開く」と明らかにし、この日の公捜処法の処理は失敗に終わった。「国民の力」は、9日の本会議で民主党が公捜処法改正案の処理を試みる場合、「フィリバスター」(無制限の反対討論)を行うことにした。そのため民主党は、定期国会期間内の公捜処法の処理が失敗に終わる状況に備え、12月に臨時国会を召集する要求書をこの日の国会に提出した。

ソ・ヨンジ、キム・ウォンチョル、チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/973198.html韓国語原文入力:2020-12-08 02:45
訳M.S

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