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旧光州刑務所、5・18行方不明者の闇埋葬調査を開始…31日頃に輪郭判明

登録:2020-01-28 21:59 修正:2020-01-29 07:28
28日、光州市北区文興洞の旧光州刑務所の無縁故者墓地の近隣で、5月団体の関係者たちが5・18行方不明者闇埋葬発掘調査に先立ち地鎮祭を開いている//ハンギョレ新聞社

 旧光州(クァンジュ)刑務所跡で5・18民主化運動当時に行方不明になった人々を探すための調査が再開された。

 5・18記念財団と光州広域市は28日午前、地鎮祭を皮切りに光州市北区文興洞(ムンフンドン)の旧光州刑務所跡地で遺棄され埋められた遺骨の発掘調査に入った。

 今回の調査は、2017年に旧光州刑務所跡地で4回にわたり発掘調査をした大韓文化財研究院が担当した。当時の調査では特別な成果を上げられなかった。

 発掘地点は、過去の調査では実施されなかった刑務所北側の無縁故者墓地近隣(2888平方メートル)が対象だ。光州市などは昨年12月19日、ここから未確認遺骨が大量に出てきた状況と関連し、追加で未確認の遺骨が埋められているかどうかを確認する方針だ。旧光州刑務所跡地は、1989年から最近まで情報提供10件余りが寄せられた有力な闇埋葬候補地域だ。

 今回の調査は、掘削機を動員し表土層を50センチほど取りはらい、土壌の異常の有無と穴を掘った痕跡などを調べる方式で進められる。大韓文化財研究院側は「31日頃に調査結果に対するおおかたの輪郭が分かるだろう」と説明した。

 遺骨が発見されれば、直ちに法務部に通知して後続措置に入る予定だ。光州市が保有する5・18行方不明者の家族334人との遺伝子比較分析を通じて、行方不明者であるか否かを判断する。

 この日の地鎮祭に参加した5・18真相究明調査委員会のソン・ソンテ委員長は「調査委の構成を終えれば、刑務所跡地全域を含む闇埋葬候補地約70カ所に対する調査を推進する計画」と明らかにした。

 1980年5月31日に戒厳司令部が作成した「光州事態真相調査」文書には、光州刑務所で民間人27人が死亡したと記録されていて、505保安部隊の記録には28人死亡となっている。5・18抗争期間後に光州刑務所跡地から発見された遺体は11体のみ。光州市が認めた5・18行方不明者は78人だ。

キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/925906.html韓国語原文入力:2020-01-28 20:23
訳J.S

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