チョ・グク前法務部長官の妻、チョン・ギョンシム東洋大学教授(57)が拘束されてから初めて迎えた週末の26日、ソウル汝矣島(ヨイド)国会議事堂前に検察改革を求める市民が集まった。
「司法積弊清算と検察改革のための汎国民市民連帯」(市民連帯)は同日午後4時、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)汝矣大路で、「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の設置、内乱陰謀特検」というスローガンで、検察改革を求める第11回ろうそく文化祭を開いた。参加者たちは「応答せよ国会」と書かれた黄色い風船と「設置せよ公捜処」と書かれたプラカードを振った。彼らは「検察改革を完遂しよう」や「公捜処の設置を完遂しよう」などと叫んだ。
同日の本集会は午後4時からだったが、午後2時から事前集会が開かれ、参加者たちが汝矣島駅一帯を埋め尽くした。汝矣島公園の周辺は7車線が全面統制された。主催側は参加人数を発表しないことにした。警察は万が一の事態に備え、76カ部隊を配置した。
同日の集会は、チョン教授が24日に業務上横領や資本市場法違反、証拠隠匿教唆など11件の疑いで逮捕された後、初めて開かれた。大邱(テグ)から来たというキム・ジョンスクさん(58)は「これまでYouTubeの生中継で見ていたが、今日初めてろうそく文化祭に参加した。チョン教授が逮捕されたというニュースを見て、怒りが込み上げた」と語った。全羅北道全州(チョンジュ)から来たイ・ホンボクさん(54)は「(チョン教授)逮捕のニュースを聞いてショックで涙が出るほどだった。11時間にわたる横暴な家宅捜索をしておいて、逮捕までするとは思わなかった」と話した。
ろうそく文化祭の参加者たちは、「検察が横暴な捜査を続けている」と口をそろえた。20代の娘とともに参加したクォン・ヨンミさん(45)は「検察がチョ前長官も近く召喚するかもしれない。検察はすでにチョ前長官や家族に対し、“有罪”というフレームをかぶせており、そのシナリオを最後まで推し進めるしかないだろう」と語った。イ・フンボクさんも「検察がチョン教授に11件の容疑を作っただけでなく、チョ前長官まで逮捕しようとしている。検察に対して本当に怒りがこみあげる。今後、土曜日にはろうそく文化祭に参加する」と話した。
同日の集会には「内乱陰謀戒厳令特検」というプラカードも新たに登場した。軍人権センターは21日、ファン・ギョアン自由韓国党代表が2017年の大統領権限代行同時、「国軍機務司令部の戒厳令文書」の作成過程に関与したにもかかわらず、軍と検察合同捜査団がこれをきちんと捜査しなかったという疑惑を提起した。慶尚南道昌原(チャンウォン)から上京したチェ・ウヨンさん(57)は「そのニュースを見て驚いて、妻が運営していたフライドチキン屋も臨時休業し、一緒にろうそく文化祭に参加した」と話した。キム・ジョンスクさんは「文書にユン・ソクヨル検察総長の職印が押されているのを見て、ユン・ソクヨルの任命は“人事惨敗”だと思った。これまでユン総長にかなり騙されてきたようだ」と語った。
参加者たちは「結局、対策は公捜処の設置だ」と叫び、迅速処理案件(ファストトラック)に指定された検察改革関連法案の早期可決を求めた。クォン・ヨンミさんは「検察総長が検察に告訴状を提出しても、それを牽制する方法がないのが今の現実」だとしたうえで、「公捜処を設置し、検察の選択的捜査を阻止しなければならない」と主張した。チェ・ウヨンさんは「少し譲歩してでも合意し、まず公捜処法案を通過させなければならない。100パーセント満足できなくても、とりあえず始めるのが重要だ。いつまで一歩も踏み出さずにいるのか」と話した。イ・ホンボクさんは「公捜処法案に反対する自由韓国党は言うまでもなく、共に民主党にも責任がある。さらに積極的に関連法を通過させるために努力しなければならない」と指摘した。
彼らは午後7時から国会通りに沿って国会まで行進を続けていく計画だ。午後6時からは瑞草洞(ソチョドン)のソウル中央地方裁判所前で、オンラインコミュニティのルリウェブのメンバーで構成された団体が、検察改革を求める集会を開く。
一方、「文在寅(ムン・ジェイン)の下野のための汎国民闘争本部」(汎国民闘争本部)は同日午前9時から鍾路区(チョンノグ)の世宗文化会館前で集会を開き、大統領府の方向に行進して夜10時まで夜間集会を続ける方針だ。汎国民闘争本部は前日午後7時から、文在寅政府は退陣すべきと主張し、徹夜集会を開いた。彼らは現政権が失政を繰り返していると主張し、退陣を求めている。彼らは大統領府の前でも3週連続で車線を占拠し、徹夜祈祷会や集会などを続けている。