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与党代表の婿「麻薬捜査縮小」とソウル市長の息子「兵役忌避疑惑」で攻防

登録:2015-10-01 23:38 修正:2015-10-02 06:51
1日午前、ソウル瑞草区の高等検察庁で開かれた国会法制司法委員会のソウル高等検察庁とソウル中央地検国政監査。左からパク・ミンピョ東部地検長、イ・ドゥクホン ソウル高検長、パク・ソンジェ中央地検長 =イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 国会法制司法委員会のソウル高等検察庁および傘下地検の国政監査で、検察が金武星(キム・ムソン) セヌリ党代表の婿イ・サンギュン氏(38)の麻薬投薬回数を一部漏らして起訴したという主張が出てきた。

 1日、ソウル高等検察庁庁舎で行われた国政監査で、イム・ネヒョン議員(新政治民主連合)は「検察が昨年11月、イ氏の自宅押収捜索で麻薬投薬用注射器17本を確保し、このうち9本からイ氏のDNAが検出され、3本からはイ氏と第三者の混合DNAが検出された」として「検察は多くの投薬事実を確認したにもかかわらず追加捜査をしなかった」と主張した。

 これに対してパク・ミンピョ・ソウル東部地検長は「共犯の陳述を確保しイ氏を拘束して1次起訴がなされた。(その後)イ氏の自宅から押収された注射器は追加捜査し2次起訴した」と答えた。

 だが、イム議員側は「検察は2次起訴の時、注射器を使った麻薬投薬4件だけを犯罪事実に含めた。9本の注射器からイ氏のDNAが出てきたので、少なくとも5件の投薬容疑が脱落した」と明らかにした。 イム議員は、検察在職当時に最高検察庁麻薬課長を歴任した。 同じ党のチョン・ヘチョル議員も「イ氏が購入したのはコカイン2グラム、ヒロポン3.45グラムだが、検察が投薬したとして起訴したのはそれぞれ0.2グラム、0.3グラムに過ぎない」として「追加捜査をしているならばこのような容疑を明らかにしなければならない」と主張した。

 検察関係者は投薬回数脱落論議に対して「犯行日時と場所を特定しなければならず、特定できなかった部分は除外された。犯罪容疑の成立は日時と場所、投薬量と方法が証拠で裏付けられなければならない」と説明した。

 一方セヌリ党側は、パク・ウォンスン・ソウル市長の息子パク・ジュシン氏の兵役問題を取り挙げた。 キム・ジンテ議員は、パク・ジュシン氏が身体検査の際に提出したX線写真を掲げ「14個の(安価な歯科治療材料である)アマルガムをして、歯3本個が取れた状態」と言った。 さらに「ソウル市長の息子が金がなくて、歯をアマルガムでとめていたのか」として、「治療当時の書類だとして歯科医が出した書類に出てくる保険証番号は(パク・ジュシン氏が)治療を受けた2005年には存在しない筈の番号」と主張した。 検察はパク・ジュシン氏に兵役法違反疑惑はないと2013年に結論を出したが、一部の保守団体は先月パク市長父子を再び告発した。

チョン・ファンボン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/711030.html 韓国語原文入力:2015-10-01 19:58
訳J.S(1306字)

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