チェ・スイル「私教育の心配のいらない世の中」数学私教育フォーラム代表は、「6カ国の数学教育過程国際比較」の主務を担ってきた。この1年6カ月、米国、日本、シンガポール、フィンランド、ドイツ、英国と韓国の数学教育過程を検討した。チェ代表の結論は「韓国の生徒の優秀な数学成績は反則」だった。
チェ代表は28日、ハンギョレとのインタビューで「韓国の小中学校の数学教育過程はあまりに速く、量も多いという指摘が多くされてきたが、教育部は今までそれを否定してきた」と指摘し、「実際に国際的な比較をしてみると、私たちの生徒が無理な勉強を強いられている構造が表れた」と語った。さらに「外国の生徒より先にたくさん教えておき、韓国の数学の学歴が高いというのは反則であり嘘」と強調した。
韓国の数学教育の最も大きな問題として「生徒と教師の双方が、数学をなぜ学び、なぜ教えるのか分からない点」を挙げた。かなり多くのことを速く教えるのだから、生徒たちは楽しく習う余裕もなく、教師は生徒に数学の重要性を説く時間がないためだ。数学教育正常化の出発点となるのも、自然と「内容減らすこと」に帰結された。適当に少しだけ教えようというのではなく、基本概念を正確に教えなければ数学の楽しみと必要性を理解してもらえないと説明する。
チェ代表は2015年の教育過程改正で「20%縮小」を目標にした教育部が、今になり数学界の反対に振り回され一歩後退したのではないかと憂慮する。「先日、討論会でファン・ウヨ副総理兼教育部長官と会う機会があったのだが『数学はあまり低いレベルで教えてはならない。高いレベルで教えれば数学ができるようになる』と指摘していた。大統領府と教育部、政界に対する数学界のロビー力を改めて感じた」
チェ代表は「教育過程を変えるには、生徒たちが何を難しいと感じているのか知るべきなのに、国家レベルでまともに研究されたことがない。知らないから自信がないし、自信がないから変えることもできない」と批判した。
韓国語原文入力:2015-05-28 22:32