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「MBCのこんな報道がソン・ソクヒを去らせた」

登録:2014-01-19 12:12 修正:2014-09-05 18:03
MBCストライキ労組員に対する解雇・懲戒は無効、という裁判所判決が下された17日、関連内容を報道するJTBCニュース9(上側)とMBCニュースデスク画面を並べた画像がSNSで話題になっている。 /写真=ツイッターキャプチャー

 <文化放送>(MBC)ストライキ労組員に対する解雇・懲戒は無効という裁判所の判決に対して、<文化放送>の‘ニュースデスク’と<JTBC>の‘ニュース9’が示した相反する報道態度がSNSで話題になっている。 SNSでは同僚職員の勝訴判決を否定的に報道した文化放送を批判し、今回の判決の意味を大きく報道したJTBC報道を高く評価する書き込み等が相次いでいる。

 ソウル南部地方裁判所民事14部(裁判長パク・インシク)は去る17日、チョン・ヨンハ文化放送前労組委員長など労組員44人が会社を相手に出した‘解雇・停職処分無効確認訴訟’で‘原告勝訴’判決を下した。 放送会社の公正性を傷つける可能性がある経営陣を相手に行った労組のストライキは勤労条件と関連するので、ストライキの正当性が認められるということが判決の趣旨であった。

 この判決を巡って<文化放送>と<JTBC>は17日夜、交錯した報道を送りだした。 先ず<文化放送>は‘ニュースデスク’で、今回の判決が現行法を過度に拡大解釈したという点に重きを置いた。 "労働部も何回も国会答弁で文化放送のストライキは争議行為ではなく不法ストライキだと規定した" と強調し、 "専門家たちは前例のない解釈だと指摘した" として、今回の判決に批判的な専門家たちの見解だけを報道に反映した。

 反面、ソン・ソクヒ アンカーが進行を務める‘ニュース9’は、 "放送の公正性を守るために行った報道機関ストライキの正当性を裁判所が認めた" とし、今回の判決が持つ意味に比重を置いた。 特に、‘ニュース9’は「一般企業と異なり放送会社など言論メディアの場合、放送の公正性と客観性を維持する義務がある。 したがって会社が人事権を乱用するなど放送の公正性を害する恐れがある場合、これを防ぐためのストライキは正当だと判断した" というイ・ミョンチョル南部地裁公報判事の説明を詳しく報道した。 2年前のストライキで解職など重懲戒を受けた労組員の反応を扱ったのも‘ニュースデスク’ではなく‘ニュース9’だった。

 これに対してSNSには自社同僚が勝訴した裁判結果を<文化放送>現職記者たちが否定的に報道した‘ニュース デスク’を非難する文が相次いでいる。 "MBCストライキ正当…労組懲戒無効" という字幕を掲げた‘ニュース9’の報道と "公正性を掲げれば合法?" という字幕を送りだした文化放送の報道内容を並べてキャプチャーした画面もツイッター上で急速に拡散している。

 相当数のツイッターユーザーは "同じ内容を報道する(二つの放送会社の)途方もない差" に対し、驚きに耐えないという反応を示した。 あるツィッターユーザー(@hi*******)は "自分たちのかつての同僚が勝訴した裁判結果を非難する現職職員の態度を見ながら本当に複雑で息苦しい。 いくら食べていくためには心にないこともせざるを得ないとは言え、人がこのようにして生きなければならないか?" と批判した。 ID@je******を使うまた別のツィッターユーザーは "MBCを去ったソン・ソクヒ アンカーが後輩の労苦を慰めているというのに、現職の同僚がこのように報道できるものか" と批判した。 また、ID@ac*******を使うツイッターユーザーは "(文化放送のこのような報道内容が)ソン・ソクヒ アンカーがMBCを去らざるをえなかった理由でもある。 正論のジャーナリズムを最後にやって見せるために!" と指摘した。 作家イ・ウェス氏もツイッターで "裁判所がMBC使用側がストライキ参加労組員に下した解雇などの懲戒は全て無効と判決した。 解雇を断行した側が恥を痛感し自主的に辞退してこそ当然ではないのか" と言及した。

ファン・ボヨン記者 whynot@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/media/620323.html 韓国語原文入力:2014/01/19 11:42
訳J.S(1925字)

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