現代自動車 社内下請け労働者 10人に9人が解雇に対する不安が最も大きな差別と考えていることが明らかになった。
<ハンギョレ>が3日から5日まで蔚山(ウルサン)現代車工場で仕事をする社内下請け労働者501人にアンケート調査した結果、‘社内下請け労働者が体験する深刻な差別は何だと考えるか’という質問(複数応答)に、89.2%にあたる444人が‘解雇に対する不安’を1位に挙げた。 2位の賃金は81.7%を記録した。 社内下請け労働者は賃金よりも常時的な雇用不安にともなう解雇脅威により大きな不満を持っているということだ。
社内下請け労働者の70.9%は‘労働強度’を差別要素と目星をつけた。 5社以上の社内下請け業者を経て10年を超えて現代車工場で仕事をしているある社内下請け労働者は「新車生産の時、正規職は補充などで労働強度がそのままか、あるいは減る反面、非正規職は補充はされずにますます労働強度が高まる」と答えた。
社内下請け業者と現代車側から労組脱退あるいは活動中断を強要されるなど、労組活動に対する差別を挙げた人は59.2%であった。 社内下請け業者変更時の労働条件悪化(54.2%)がその後に続いた。 下請け業者の廃業などで他業者に移る時、既存の賃金と年次休暇日数などを認めないことにともなう不利益を是正してくれと言うことだ。 非人格的な待遇が深刻な差別だと考える労働者は半分を越える51.8%であった。
蔚山4工場の組立ラインで仕事をする30代の社内下請け労働者は「私より2~3才若い正規職には大声の一つも言えず、顔色を伺うのに、(正規職は)私たち非正規職には、こいつ あいつ、そこに悪口まで交えながら青筋を立てる。 それでも食っていかなければならないから我慢して仕事をする」と答えた。 この他に正規職労働者がコーヒーを買って来い、ごみ箱を片付けろと手伝いをさせるという返事が帰って来るかと思えば、さらにひどいのは正規職労働者が社内下請け労働者の頭髪と服装を取り締まり差別をしているという証言まで出てきた。 頭髪・服装取り締まりの禁止要求は、1987年の労働者大闘争時に今の現代車正規職労働者が会社を相手に提起したことだ。
チョン・チョンフィ記者、蔚山/キム・ソンシク記者 symbio@hani.co.kr