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KT労組選挙、結局 強行‘どん詰まり’

登録:2011-12-11 09:22

原文入力:2011/12/09 19:18(1211字)
キム・ソヨン記者


裁判所による2度の中止決定にも関わらず
現執行部候補 単独出馬 当選
相手候補 "選挙無効訴訟" 反発


  裁判所により2回も選挙中止決定が下されたKT労働組合委員長選挙で、会社側に協調的なチョン・ユンモ現労組釜山地方本部長が単独候補として立候補し当選した。

  KT労組は8日に実施された委員長選挙の結果、投票人員2万3384人中2万1276人(90.99%)が賛成票を投じ、チョン本部長が11代委員長に当選したと9日明らかにした。 だが、現労組に反対する一部組合員は「今回の選挙は会社が介入しただけでなく、手続き上 違法な状態で行われた」として反発している。彼らは委員長職務停止仮処分申請と共に選挙無効訴訟を起こすことにした。


  今回の選挙は裁判所が2回も中止決定を下すなど跛行の中で行われた。水原地裁城南(ソンナム)支所は先月28日、KT労組選挙管理委員会が立候補者登録に関する事項を公告せず規定に違反したとし、労組員チョ・某氏が提起した選挙中止仮処分申請を受け入れ選挙を中止せよと決めた。11月30日に予定された選挙にはチョン当選者を含め3人の候補が登録した状態だった。 チョ氏は候補として立候補しようとしたが期間が差し迫り組合員の推薦署名を集めることができなかったために登録できなくなるや仮処分申請を出した。


  裁判所の決定が出た後、進歩指向のチャン・ヒョンイル候補など2人の候補は執行部と選管委の辞退を要求した。だが、労組は一次候補登録をした候補者が集めた推薦署名をそのまま認め、今月8日に選挙を実施すると公告した。チャン候補らはそれに反発し登録を拒否し、チョ氏も「選挙手続きを改めて踏まなければならない」として、再び裁判所に選挙中止仮処分申請を出し今月6日に受け入れられた。 これに伴い、労組選挙が中断されると予想されたが、チョ氏が選挙前日の7日、突然仮処分申請を取り下げ劇的に選挙が進行された。チョ氏の法律代理を引き受けた韓国労総法律院関係者は「チョ氏が法律代理人に知らせもせずに仮処分を取り下げて当惑した」と話した。チャン候補側は「会社とチョ氏が‘取り引き’をした可能性が高い」として「不当労働行為として雇用労働部に陳情する」と明らかにした。チョ氏は現在、連絡途絶状態だ。一歩遅れてチャン候補らが選挙中止仮処分申請を出したが、すでに選挙が始まっており実益がないと判断した裁判所は仮処分申請を棄却した。


  KT労組は「チョ氏が訴えを取り下げ、3番目に出した仮処分申請も棄却された以上、労組選挙には全く問題がない」と話した。


キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/509451.html 訳J.S