原文入力:2011/12/09 19:21(1171字)
チョ・イルジュン記者
拿捕した胴体動画を公開
米、中・ロに技術流出を憂慮
←イランが拿捕したと知られた米国の無人ステルス機 RQ-170の前でイラン革命守備隊のアミル アリ ハジジャデ防空司令官(右側)が部下の将校から説明を聞いている。 イラン政府提供/ロイターニューシス
イランが自分たちが拿捕したという米国の最先端ステルス無人機‘RQ-170センチネル’の胴体を撮影した動画を8日公開した。
イラン国営<プレスTV>はこの日 「イラン軍の電子戦部隊が去る4日、アフガニスタンとの国境から225km地点のイラン東部の都市カシマル上空を飛んだ米国のステルス無人機を胴体のき損を最小化して着陸させた」と報道した。放送はまた「イラン当局が‘カンダハルの野獣’というニックネームで知られたこの無人機の分解作業を進めると公表した」と付け加えた。<AP>通信と<ニューヨークタイムズ>等、米国の主要言論もこの日イラン側の報道内容を大きく伝えた。
長さ2分ほどの動画にはイラン軍関係者が完全な状態で展示台に上げられた無人機を調べ説明する様子が含まれている。イラン最精鋭革命守備隊のアミル アリ ハジジャデ防空司令官はイラン官営<メフル>通信に「米国の無人機がイラン東部領空を侵した後、イラン空軍の電子の罠にかかって地上に落ちた」として‘拿捕’過程を詳細に説明した。
米国国防部は最近、無人機一機が失踪した事実は認めながらも、イラン側の主張は公式確認せず詳しい言及を避けている。しかし<フォックスニュース>等、一部米国言論は匿名の米軍官吏たちを引用して、映像に出てきた航空機が失踪した米国無人機と同じ機種であることを確認したと報道した。
米国はまだ正確な諸元すら公開されていないこの無人偵察機に適用された最先端軍事技術がイランだけでなくイランの友好国である中国とロシアへ渡る可能性まで憂慮している。RQ-170は5万フィートの高高度上空から数時間にわたりレーダーの監視を受けずに飛行することができ、先端カメラとセンサーを備えていると知られた。この機種は去る5月に米軍がパキスタンに潜伏中のオサマ ビンラディンを射殺するための情報収集にも投入された。
イランは8日、自国で米国の利益代表部の役割をしているイラン駐在スイス大使を呼び、米国の‘スパイ活動’に対し抗議して、国連にも抗議書簡を送るなど国際問題に拡大する意図を明らかにした。
チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/509455.html 訳J.S