原文入力:2011/12/05 22:30(2227字)
イ・ポニョン記者
出口が見えないユーロゾーン危機に‘お前のせいだ 攻防’
ヨーロッパ連合 アンケート‘信頼しない’応答 増加
ヨーロッパ連合の首都格であるベルギー、ブリュッセルの民間研究機関ヨーロッパ政策センターは去る10月‘ドイツはまだまともなヨーロッパ国家か?’という多少挑発的な題名の討論会を開いた。ヨーロッパ最大の経済大国であるドイツがためらったために状況がさらに悪化したという不満に着眼した討論会であった。司会者は「ドイツは狭い経済的利益だけに基づいてヨーロッパ問題に接近してきた」という問題提起があると伝えた。
ユーロゾーンの中心であるドイツが本来の役割を果たしていないという批判も当たっているが、ユーロゾーンの外にあって伝統的にヨーロッパ統合に生ぬるい反応を示してきた英国が最も尋常でない。ある世論調査では英国保守党支持者の64%がヨーロッパ連合脱退を望んだ。去る10月下院で否決(483票対111票)されたがヨーロッパ連合に留まるか否かを国民投票にかけようとする試みまであった。ヨーロッパ経済共同体(EEC)脱退可否を問う1975年の国民投票以後、36年ぶりの試みだ。デビッド キャメロン英国総理は先月14日「(ヨーロッパ統合強化という)ユートピア的展望に疑問を抱かなければならない時」としてヨーロッパ連合に譲り渡した政府の権限を取り戻してくる機会が訪れたと話した。
ヨーロッパのエリートたちは英国に対する不満をこれ以上我慢出来ない雰囲気だ。 バローゾ ヨーロッパ連合執行委員長はキャメロン総理の発言の前日、英国<オブサーバ>寄稿文で「最も逡巡している会員国(英国)のためにヨーロッパ統合がこれ以上制限を受けてはならない」として「(英国は)共に前進するか分裂の危険を甘受するかを選択せよ」と警告した。ゲルハルト・シュレーダー前ドイツ総理は<シュピーゲル>インタビューで 「常に米国とヨーロッパの中間に立とうとする英国の態度は受け入れ難い」と話した。
不満と不信の拡大は全ヨーロッパ的な問題でもある。 昨年にはヨーロッパ連合執行委が実施するユーロ バロメーター調査で初めて「ヨーロッパ連合を信頼しない」という応答が「信頼する」という応答より多かった。東ヨーロッパ諸国で肯定的世論が優勢だった反面、3大強国の英国・ドイツ・フランスでは否定的反応がより多かった。
ヨーロッパ統合反対論者などの攻撃が本格化したという診断まで出ている。バローゾ執行委員長はヨーロッパが「民族主義とポピュリズムの危険」に直面したと表現した。極右政党らが善戦していることにも経済危機やヨーロッパ統合に対する反対が背景にある。ヨーロッパ政策センターはヨーロッパ統合に友好的だった公務員と教師をはじめとする中産層が財政危機で働き口を失い打撃を受けていることが民族主義とポピュリズム浮上の一因だと分析した。ヨーロッパ統合に批判的な人々は旧ソ連の略号(USSR)の前にヨーロッパ連合(EU)の頭文字を付けて‘EUSSR’という言葉も作り出した。
去る9月にはオランダとフィンランドがブルガリアとルーマニアのシェンゲン協定参加に反対して、約束された両国の加入が保留されもした。ユーロゾーン失業率が歴代最高値の10.2%に達した時であった。 東フランク(ドイツ地域)と西フランク(フランス地域)の分裂以後、1100年余りの時が流れてヨーロッパを地理的に再統合しているシェンゲン協定はユーロとともにヨーロッパ統合を象徴する。 誰もが一つになったヨーロッパを皮膚で感じることができる最も明確な変化でもある。 だが、分裂の流れの中でユーロとともにシェンゲン協定も俎上に上がった。ブリュッセル/イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/globaleconomy/508748.html 訳J.S