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ビル・ゲイツ、中国と手を握り原子炉を作る?

登録:2011-12-05 12:54

原文入力:2011/12/05 11:59(1487字)
パク・ミンヒ記者


国営 中国核工業集団公司 "新型原子炉共同開発研究 進行中"


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  マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツが中国国営企業と新型原子炉の共同開発を推進中であることが分かった。
中国原子力発電所開発の責任を負っている国営中国核工業集団公司の孫勤会長は去る2日、北京で開催されたあるフォーラム演説で「ビル・ゲイツが私たちの会社とともに新型原子炉共同開発に対する研究を進行中」と明らかにしたと<中国新聞社>と香港<サウスチャイナモーニングポスト>らが5日報道した。孫会長は「ゲイツが設立した会社が私たちと協力中で、彼が数日内に私たちの会社を訪問するだろう」と話した。

  孫会長は新型原子炉技術に関する細部的内容を明らかにしなかったが、中国核工業集団公司ホームページにはゲイツが会長を受け持っているテラパワーが2009年から核工業集団公司と進行波原子炉(TWR,Travelling Wave Reactor)開発と関連して協議をしており、ゲイツがすでに少なくとも2回にわたり核工業集団公司を訪問したというニュースが出ている。ゲイツは去る6月に中国核工業集団を訪問し協力問題を議論し、9月にはテラパワーのジョン キランド最高経営者が孫勤会長と会いこの問題を協議した。


  進行派原子炉の概念は長期にわたり理論上だけで存在したが、ゲイツの友人であるネイソン ミルボルドゥがこの理論を活用して開発に入り注目され始めた。 ゲイツもマイクロソフト会長職から引退した後、清浄エネルギー技術開発に乗り出している。


  テラパワーが設計した進行派原子炉はまだ商用化されたり試験稼動されたことがない。既存原子力発電所である軽水炉は7年に一回ずつ燃料を注入しなければならないが、テラパワーは進行波原子炉が原子力発電所を稼動する時に出てくるウラニウム廃棄物をリサイクルし100年以上にわたり燃料供給の必要がない次世代原子力発電所だと広報している。廃棄物が少ないため汚染が少ない清浄技術であり、ウラニウム濃縮や再処理を減らし核兵器化の危険も減らすというのがテラパワー側の説明だ。


  テラパワーは進行波原子炉を購入して実際に稼動する国家を探してきた。中国がその初めての国家になるかはまだ明らかでないが、最も大きな関心を見せている国家だ。廈門大学 中国エネルギー経済研究所の林伯強 所長は「中国の巨大な核エネルギー市場を考慮すればゲイツにとって中国は申し分なく良いパートナーになるだろう」と話した。


  去る3月日本、福島原子力発電所事故以後、中国政府は新規原子力発電所許可を保留し既存原子力発電所の安全点検に乗り出したが、最近では国家核安全局や核工業集団公司などを中心に原子力発電所計画を再推進しなければならないという声が高まっている。


  中国では現在13基の原子力発電所が稼動中だが、生産電力は10.8GW(ギガワット)で中国電力需要の2%にもならない。だが、福島原子力発電所事故以前に立てられた中国の‘原子力産業長期発展計画’は2050年まで160余基の原子力発電所を建設し原子力発電所で生産される電力を400GWに増やすという目標を設定した。


北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/508553.html 訳J.S