原文入力:2009-03-09午後11:12:54
個人 ドル先物 一日平均2億ドル…昨年の2倍超
基本取引単位 低くする計画…“投機煽り” 憂慮
ファン・サンチョル記者
←ドル先物 個人取引量およびウォン-ドル為替レート推移
ウォン-ドル為替レートが急騰するなど外国為替市場の変動性が大きくなるや投機的ドル取引に参加する個人投資家が大きく増えている。今年に入り個人のドル先物取引量が昨年より二倍も多く一日平均2億ドルを越えた。
9日韓国取引所資料によれば、今年に入り2月末まで個人のドル先物一日平均取引量は4241契約で昨年の1843契約に比べ130.11%も増えた。ドル先物取引の基本単位である1契約が5万ドルであることを考慮すれば個人が一日平均2億1205万ドルを取引したわけだ。ドル先物取引量全体の中で個人が占める比重は昨年6.86%から今年は12.12%に2倍近く増えた。
ドル先物取引は未来の一定時点に現在定めた価格でドルを渡したり受けることを約束する契約をいう。契約金の4.5%を委託証拠金として出せば取り引きを始めることができる。最近の為替レートで計算すれば約350万ウォンの証拠金で1契約を取引することができる。
個人のドル先物取引は昨年8月一日平均1529契約から9月3959契約へ大きく膨らんだ。10月には2585契約,11月3077契約,12月4321契約,今年1月4186契約,2月4293契約と増加傾向を続けてきた。イ・チャンヒ ウリ先物リテール営業チーム長は「昨年10月から為替レートが上がると言うからと株式投資家やおばさんたちもドル先物をやると言って外国為替先物市場に参加した」として「これは実需要ではない投機需要であり、個人取引量が増えたのはそれだけ市場参加者数も増えたし短打売買をたくさん行うという意味」と話した。
先物市場関係者たちは最近になり、昨年とは異なる‘売り’ポジションに固執する個人たちが増加していると伝えた。売りポジションは為替レートが下がってこそ収益を得て、‘買い’ポジションはその反対だ。
個人がドル先物市場に飛び込み取引に参加する一日平均口座数も大きく増えた。昨年初めには一日平均64口座、8月139口座から9月に248口座で大きく増え、今年1月には318口座,2月361口座に更に増えた。それだけ個人投資家側でも‘大手’の参加が増えたという傍証だ。韓国取引所側はこれからは中小輸出業者など小規模法人のドル先物投資も大きく増えると見ている。
取引所は現在5万ドルの基本取引単位を5分の1水準の1万ドルに下げる計画だ。これに対して、ある先物市場関係者は「為替レートがゆれるから個人がドル投機に飛び込むのだが、ドル先物取引単位を小さくすれば、投機取引ばかりを更に煽るだろう」と話した。ドル先物は1999年4月に導入された。昨年10月基準としてドル先物を含む通貨派生商品取引量はアジア1位,世界10位を記録している。
ファン・サンチョル記者rosebud@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/343155.html 訳J.S