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[このひと] 勤労挺身隊ハルモニ 涙を拭う‘法律守り’

登録:2011-12-05 06:24

原文入力:2011/12/02 19:28(1227字)
チョン・デハ記者


日本 勤労挺身隊 損害賠償無料弁論に立ち上がったイ・サンガプ弁護士
三菱‘99円訴訟’17回交渉
韓国政府の無対応批判・訴訟方針
ハンセン人・保安法起訴大学生 支援


←イ・サンガプ弁護士(右から2番目)が昨年6月、日本、東京の三菱重工業本社近隣道路で勤労挺身隊ハルモニたちの損害賠償を要求する‘三歩一拝キャンペーン’を行なっている。


 "申し訳なく恥ずかしかったんですよ。今からでも真実を明らかにする‘記憶闘争’に参加したかったのです。"
日本三菱重工業を相手に勤労挺身隊ハルモニたちの損害賠償を要求する交渉をするため2日に日本に行ったイ・サンガプ(44・写真)弁護士は「昨年7月以後、予備交渉を7回、本交渉は10回行った」として「日帝植民地支配と関連して包括的責任を問う初めての事例であるだけに、忍耐心を持って必ず謝罪と賠償を受け取る」と話した。

イ弁護士がいわゆる‘99円訴訟’に関心を持つようになったのは2009年冬だった。 勤労挺身隊被害者ハルモニは13~15才の時に名古屋の三菱工場で働いたが、当時受け取れなかった賃金を払えという訴訟で2008年11月に最終敗訴し、1年後の2009年12月、日本政府から‘厚生年金脱退手当て’として99円(約1300ウォン)を受け取った。「ある夕方の集いで‘99円訴訟’の話を聞いて公憤を共にし僅かでも助けになりたかった」という彼は直ちに‘勤労挺身隊ハルモニとともにする集い’(市民会)が主催した光州(クァンジュ)三菱自動車展示場前1人示威に参加した。


 "韓国政府が無視しているのに日本政府や日本企業が進んで補償をするわけがありますか?"


三菱重工業との交渉の時に法律諮問をしてきたイ弁護士は政府の中途はんぱな態度を強く批判した。 彼は「去る8月、憲法裁判所が日本軍慰安婦被害者の賠償請求権と関連して政府の無責任な無対応に対し‘違憲決定’をした後にも、わが政府は相変らず勤労挺身隊問題に関心を示していない」と指摘した。そのために彼は三菱側交渉とは別に、勤労挺身隊ハルモニたちの10年間の訴訟を放棄した韓国政府を相手に損害賠償請求訴訟を起こす計画だ。


2004~06年‘小鹿島(ソロクド)ハンセン人補償訴訟韓国・日本弁護士団’の韓国側幹事としても活動した彼はソウル大政治学科を出て司法試験に合格した後、99年初めの弁護士開業以後2002~03年公務員労働組合設立を支援するなど各種公益訴訟に‘常連弁護士’として参加してきた。 国家保安法で起訴された大学生らの弁論も一手に引き受けてきた。


光州/チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/508302.html 訳J.S