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催涙液を顔面に散布、米国社会 怒った

登録:2011-11-23 12:51

原文入力:2011/11/22 21:58(1396字)
クォン・テホ記者


過剰鎮圧 動画拡散
大学警察署長 職位解除
総長は学生に公式謝罪


←"カテヒ総長は辞任せよ" カリフォルニア州立大デービス キャンパスの総長であるリンダ カテヒ(一番前)が21日(現地時間)学生たちに謝罪演説をするために待っている。後方に‘カテヒ、辞任せよ’と書かれた横断幕が見える。カテヒ総長は平和的に連座デモを行っていた学生たちの顔に警察が催涙液を無差別に散布した事件で学生たちの辞任要求を受けている。 デービス/APニューシス


平和デモを行い連座座り込みをしていた学生たちの顔面に殺虫剤を撒くように催涙液を浴びせた警察の行動に米国人が強く怒った。

デービス カリフォルニア大(UCデービス)は21日(現地時間)大学警察署長 エネット スピクジャを職位解除し、催涙液をばらまいた警察官2人にも職務停止処分を下したと明らかにした。 学生と教授らに辞退圧力を受けたリンダ カテヒUCデービス総長はこの日1000人余りの学生らの前で公式謝罪した。カテヒ総長は続けて検察に警察官らの公権力乱用有無を捜査するよう要請した。 しかし学生たちはヤジを送り「辞任せよ」と大声を張り上げるなど総長に対する不満は収まらなかった。


去る18日、UCデービス大学警察は‘ウォール街占領’支持デモを行いテント撤去に対抗しスクラムを組み連座座り込みを行った学生たちの顔に催涙液を散布した。 この場面を撮影した動画はフェイスブックなどインターネットを通じて米国全域に広がり過剰鎮圧論難がおきるなど全国的関心事になった。UCデービスのインターネット ホームページには多方面から抗議が殺到しサーバーがダウンしたし、フェイスブックではテントとピザを寄付するための募金運動が広がった。警察が催涙液散布理由として「威嚇的な学生たちに警察官が包囲されたため」と弁解し、学生たちは関連動画をインターネットに載せ、そのような事実がないことを証明し警察の主張に反論した。また、多くのUCデービス卒業生は学校に対する寄付中断を宣言することもした。


米国社会が今回の事件にこのように熱い反応を示すのは貧富格差に抗議するウォール街占領デモに対する支持とともに最近続いている警察の過剰鎮圧に対する不安と不満が重なったためと見られる。特に非暴力平和デモ参加者らに対する警察の暴力性が動画を通じて一つ一つ明らかになったことも影響を及ぼした。


カテヒ総長が事件の翌日、警察の行動が「不適切だ」とだけ言ったが、二日後のこの日に公式謝罪をすることになったのも事案が尋常でないことを認識したためだ。 10校のカリフォルニア州立大(UC)を総括するUC本部も今回の事件に憂慮を表明し、徹底した調査を促した。マーク ユドープUC総括総長は声明を通じて「表現の自由は大学の遺伝子であり私たちが必ず守らなければならない核心的価値」として「近い将来10校の大学総長らを招集し‘大学内非暴力デモに対する公権力対応方案’を議論する」と明らかにした。


ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/506656.html 訳J.S