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ホームレス…放射能…パク・ウォンスンの‘現場主義’

登録:2011-11-07 07:06

原文入力:2011/11/06 21:08(1848字)
クォン・ヒョクチョル記者


社会の陰を直接訪ね歩く 毎日 継続
30代ホームレスの遺体の前で "こういうことがあっては…"
ニュータウン・再開発調整の前後‘葛藤仲裁役’試験台


←パク・ウォンスン ソウル市長が6日午後、アスファルトから高濃度放射能が検出されたソウル、蘆原区(ノウォング)、月渓洞(ウォルゲドン)の現場を訪ね測定機で直接放射能数値を測ってみている。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr


パク・ウォンスン ソウル市長は日曜日の6日午後、ソウル、中区(チュング)、乙支路(ウルチロ)6街の国立中央医療院に立ち寄った。縁故がまだ明らかになっていないホームレス ホン・某(38)氏の遺体が安置されたところだ。ホン氏は去る4日夕、地下鉄2号線乙支路4街駅の障害者用トイレで亡くなっているのが発見された。

放射能が検出された蘆原区、月渓洞のアパート団地現場訪問に続く突然の非公式日程だった。パク市長は前日、ホン氏の死亡事実の報告を受け「誰にも知られない死があっていいのか」と話したという。パク市長は弔意を表した後、同行したホームレス自活センター関係者たちに「ホン氏がなぜ自活施設に入らなかったのか」等を詳細に尋ねた。


6日で就任11日目をむかえたパク市長の行動が以前のソウル市長とは180度違い話題になっている。


就任初日、ソウル地域の小学校全面無償給食支援を決裁した後、ソウル市立大半額授業料支援、ソウル市非正規職の正規職転換推進などほとんど毎日、自身の公約を履行する‘措置’を一つ以上取り上げるとみられている。パク市長の公約履行が速度感を見せながら、彼の推進力について評価が出てき始めた。「市民団体をリードした時期‘仕事の虫’として名が知られた彼の活動力が場所を得た」という方がいるかと思えば、「市民運動家出身の焦った心情が反映されたものではないか」とする方もいる。漫画家カン・フル氏はツイッターで「福祉ポピュリズム。少しでも非正規職の悲しみを知る人ならば、そんなことは言えないと思う。 巨大なデザインよりは人一人一人が第一優先」と歓迎した。


以前とは全く違う市長をむかえたソウル市の公務員たちも同時にせわしくなった。パク市長の著書をひもといてみる公務員たちも結構いる。ソウル市のある局長級公務員は「新しい市長の市政哲学を理解するためパク市長の本10冊をまとめて購入し事務室、家に置き時間があり次第 読んでいる」と話した。


パク市長の気さくな姿もうわさになっている。無償給食決裁時は会社員が使う青色プラスチック ボールペンで署名した。前任市長は高価な外国製万年筆を愛用していた。幹部会の時も部下職員らの発言を傾聴していると言う。「ある前任市長は幹部会の1~2時間、ずっと自分の話だけをして他人の話を全く聞かなかった」という高位公務員もいる。‘市民団体出身が重要な席を一人占めするかも知れない’といううわさも和らいだようだ。パク市長は人事規模を最小化し来年の人事に先送りした。オ・セフン前市長が就任初期に側近20人余りを要職に配置し、うわさが出てきたこととは対照的だ。


だが、来年に裁量で使える予算が5000億ウォンに過ぎず、任期も2年8ヶ月残った状況で、パク市長が公約を履行する上で難関も少なくなく見える。代表的な例として市民の利害関係が尖鋭に交錯するニュータウン事業が挙げられる。


去る4日、ソウル市庁西小門(ソソムン)別館を占拠した市民30人余りは、パク市長に会いニュータウン・再開発を全面中断することを要求した。パク市長は「ニュータウン問題は外部から見たものと市長になって座って見たものとの間に少し違いがある」として苦衷を打ち明けた後「また会おう」という約束をして住民たちをかろうじて帰した。


イ・テス(35・ソウル、江西区(カンソグ)、禾谷洞(ファゴクトン))氏は 「初めは地下鉄に乗って出勤したり、カルグクスを食べていても、数ヶ月が過ぎれば権威的になっていく政治家をしばしば見た」として「パク市長がショーではなく市民に仕える市政を行なって欲しい」と注文した。 クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/504246.html 訳J.S