原文入力:2011/11/02 21:30(990字)
パク・ミンヒ記者
母校講演で幼時を回顧
"1960年、父親はいわゆる‘歴史問題’で調査を受けた。彼はその後、学生たちを教えられなくなり、市外の農場に送られ豚を育てなければならなかった。" 温家宝中国総理が毛沢東統治時期に家族が政治的迫害を受けたと回顧した。 温総理が先月25日、天津にある母校の南開高等学校を訪問し学生と教師たちを相手に講演し、幼時に受けた苦難を回想した内容は2日<中国教育報>に公開された。中国の指導者が公開の席上で個人史に言及することは非常に異例的だ。
彼は自身が「1942年陰暦8月、天津北部郊外の知識人家庭で生まれ" 日本の侵略を体験し、共産革命の後は毛沢東執権時期に教師であった祖父と父親が「継続的に攻撃を受けた」と回顧した。温総理は1960年に脳出血で倒れた祖父を「私が背負って病院に行った」とし「祖父が亡くなった後、学校に残っていた書類は祖父が書いても書いても、まだ書き続けなければならなかった、小さくすっきりした文字で書かれた自己批判文等でぎっしり埋まっていた」と話した。
来年末から行われる中国指導部の交替を通じて引退を控えた温総理は昨年から何回も政治改革の必要性を力説しているが、大きな反響は得られていない。彼が口先だけで言っているという懐疑論と政治改革のために孤独な声をあげているという評価が共存している。
温総理はこの日も「私は人民出身で苦しい幼時期を送ったので、貧しい人々に憐憫を感じる」として「彼らの幸福のために私にできる全てのものを与えた」と話した。「幼い時期を戦争と苦難の中で送り、貧困と混乱、飢謹が私の若い魂の中に刻印された」とも語った。
温総理は「中国は途方もない経済的発展をしたが、所得分配が不公平で、一部の地域では‘群体性事件’(大衆デモ)が起きるなど、尖鋭な社会的葛藤がもたらされている」として、中国の現在を憂慮した。続けて「もし政府が大衆と国民の福祉を無視するならば政府の根幹を無視することになる」と強調した。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: 訳J.S