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警察‘民主党盗聴捜査’4ヶ月で中断

登録:2011-11-03 07:50
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/503774.html

原文入力:2011/11/02 20:50(1485字)
イ・ギョンミ記者、キム・ウェヒョン記者


事件初期 押収捜索‘ズルズル’結局 "物証見つけられず無嫌疑"


警察が民主党最高委員会の盗聴疑惑事件の捜査を4ヶ月間行なったものの事件の実体を全く糾明できなかった。特に盗聴疑惑の核心当事者であるチャン・某<韓国放送>記者に対する核心証拠を確保できなかった上に、ハン・ソンギョ ハンナラ党議員に対する召還調査もしないまま、この二人に対して無嫌疑の結論を下し不良捜査論難は避けられないものと見られる。

警察が盗聴可能性を非常に大きく見ながらも、事件の実体と盗聴容疑者を明らかにできなかったのは初動捜査で失敗したことが大きい。警察は6月26日、民主党の捜査依頼を受けた後、翌月1日にチャン記者を盗聴容疑者として特定し、7日には押収捜索令状の発行を受けた。しかし捜査着手以後、2週間近くが経過してからの押収捜索であり警察が押収したチャン・某記者のノートPCは盗聴事件と全く関連のない物だった。チャン記者は警察の調査で「6月27日、会食の時にノートブックと携帯電話をなくし新しいものに変えた」と述べた。これに対してアン・ドンヒョン永登浦警察署捜査課長は2日のブリーフィングで「捜査依頼を受けた当時、容疑者として特定される人がいなかった」として「(捜査依頼から押収捜索令状の申請まで)一週間ならば頑張って速かに捜査したと判断する」と話した。だが、捜査初期に核心証拠の確保に失敗した後、警察捜査は難航せざるを得なかった。


警察は盗聴が疑われる6月23~24日にハン議員側と<韓国放送>記者たちが頻繁に通話していた事実を確認したが、ハン議員側の補佐官2人を呼び陳述を聞くに留まった。代わりに盗聴・伝達過程に関与したと見られる<韓国放送>記者3人の携帯電話を分析するために押収捜索令状を申請したが、容疑が明確に糾明されていない状態での携帯電話押収は言論の取材の自由を萎縮させる恐れがあるという趣旨で裁判所から棄却され、捜査に困難をきたした。だが、警察が一度、押収捜索令状棄却の後に再度令状申請をしなかった部分に対しては捜査意志が足りなかったのではないかという指摘が出ている。


警察が物証を確保出来ない状況で、チャン記者など盗聴容疑連座者は一貫して容疑を否認した。特にハン議員は「国会での発言は免責特権に該当する」という理由で、5回にわたる警察の召還要求を無視した。強制拘引を検討したが、国会会期中でありチャン記者の捜査から特別な容疑を見いだせない状況であったために不如意だったというのが警察の説明だ。結局、ハン議員の調査は書面に変え、ハン議員は「初めて会う人から文書を渡され、もう持っていない」と答えて警察の捜査網を避けた。去る8月中旬、チョ・ヒョノ警察庁長官が民主党議員らとの面談で「直接的な物証を探し難い。心証だけあって物証はない事件の場合、起訴意見を検察に送検することは難しい」と話したのも警察の捜査意志を疑わせる点に挙げられる。


この日、捜査結果についてイ・ヨンソプ民主党スポークスマンは論評し「民主党はこういう不当な捜査結果に決して同意できず、盗聴事件の真相究明と関連者の責任を問うため最後まで最善を尽くす」と明らかにした。


イ・ギョンミ、キム・ウェヒョン記者 kmlee@hani.co.kr


原文: 訳J.S