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スペインの小都市、年間予算をはたいて宝くじ購入

登録:2011-10-31 10:56
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/503160.html

原文入力:2011/10/30 22:29(956字)
キム・キュウォン記者


人口5400人のカカベロス市…100万ユーロの負債に‘極端な選択’


途方もない借金に苦しむスペインの地方自治体が宝くじを買ったり犯罪者から押収した車両を利用するなど負債解決のためにもがいている。しかし地方政府だけでなく中央政府もばく大な借金の山に登った状況であり、妙案はない状態だと英国<インディペンデント>が30日報道した。

負債解決のための最も極端な方法は、スペイン中部の人口5400人余りの小規模自治都市であるカカベルロスから出た。100万ユーロの負債に直面したこの都市の団体長は、年間予算全てを宝くじの購入に使った。しかし宝くじは当選しなかった。


9億5700万ユーロを借りた南部地域ヘレスの地方警察は、有罪を宣告された麻薬取引業者から押収した車を使っている。ムルシアの警察は地域の車両整備所に12万ユーロの燃料を借りたために歩いてパトロールしなければならない状況だ。南部地域コインでは電気会社 エンデ社から24万ユーロを借りて街灯を時折1回ずつ点けている。


‘ドンキホーテ’の地元として有名なカスティーリャ・ラ・マンチャの健康保険公社は現在15万9000件の診療・治療費用が未払いになっていると明らかにした。これにより1ヶ月に1000件に及ぶこちらの女性たちの堕胎は昨年12月から健康保険で費用を賄えずにいる。最も深刻なのはスペイン西部に位置した都市ペレアスデアバホだと言える。こちらの住民たちは1人当り1万8400ユーロを借りているが、これを全て返すには500年かかると予想されている。現在、この市の所有財産は市庁舎一つだけだ。


スペイン地方政府が途方もない借金に苦しめられているのは、2009年世界経済危機以前の好況期に無駄金を使う事業を繰り広げたためだ。例えば、ピレネーのウエスカには4000万ユーロを投じて空港を作ったが、去る3ケ月間に4機の民間航空機だけがそこを利用した。 キム・キュウォン記者 che@hani.co.kr


原文: 訳J.S