hankyoreh

原文入力:2011/10/21 15:19(2016字)
ホ・ジェヒョン記者

"ナ候補、治療費 現金決済…オ前市長は住民投票前に7～8回通う"
財閥家の奥方・トップスター級俳優など80人余り 会員制で運営…ホームページもなし

←ナ・ギョンウォン候補が通ったソウル江南区（カンナムグ）、清潭洞（チョンダムドン）の皮膚クリニック専門医療院

　皮膚専門クリニックが並んでいる清潭洞交差点。ナ・ギョンウォン ハンナラ党ソウル市長候補が利用した‘Ｄ皮膚専門クリニック’はソウル江南区、清潭洞の路地の片隅にある建物3階の100坪余りの空間をまるごと使っていた。去る20日夕、記者が建物内に入る際、特別に制止する人はいなかった。
建物内部は相当に高級だった。 象牙色の高級内装材を使いインテリアをしていた。 快適な雰囲気の中で治療・手術を受けられるようあちこちにソファとテレビなど休憩施設が備わっていた。案内デスクに至る小さな廊下に沿って4～5坪の小さな治療室がついておりレーザー治療室も2ヶ所にあった。職員は計11人だった。

　キム・某院長は初めはインタビューを敬遠していたが、やむをえずインタビューに応じた。 キム院長は自身のクリニックに芸能人と財閥家の奥方がしばしば来ると説明した。 自身ととても親しいというある中堅俳優の話を永く聞かせてくれた。数年前、歳をとって皮膚が荒れ、もう使ってくれる所がないと嘆いて訪ねてきたこの俳優は絶対に自分を蘇らせて欲しいほしいと注文したそうだ。 キム院長は酒とタバコを直ちに止めさせた後、低価格で皮膚手術をした結果、今はその俳優が完全に変身したと自慢した。 その他にトップスター級俳優Ｋ氏が1年間にわたり手術を受けたという紹介もした。

このクリニックはインターネット ホームページを運営していない。外部に広報をせず密かに会員制だけで運営している。キム院長は「若い患者は受けたくなかったため」と説明した。

　会員は80人余り。夕方7時前後に営業を終えるため記者が訪問した20日夕には患者は誰もいなかった。代わりにこの日は抗議電話が鳴り続けているとキム院長は訴えた。「ナ・ギョンウォンXX」と言って電話を切ってしまう人々のために頭が痛いといった。キム院長は「もう政治家のお客さんは受けないようにしたい」と首を横に振った。

　50代半ばのキム院長は「B級スターは企画会社が手術費を協賛で間に合わせようとするので現金支払能力のあるA級スターが訪ねて来る方が気が楽だ」と付け加えた。

訪ねてくる政治家としてはナ・ギョンウォン ソウル市長候補の他に、オ・セフン前市長がいると紹介した。オ前市長は今年初めに訪ねてきて無償給食住民投票局面に突入する前まで7～8回の治療を受けて帰ったと紹介した。キム院長はオ前市長が具体的にいくら払い治療を受けたかは公開を拒否した。

　キム院長はナ・ギョンウォン候補が治療費としていくら払ったかも公開しなかった。ざっとまとめて「今年の初めに500万ウォンから1000万ウォン程度の金を払って行った」と語った。かなり高額だがナ候補は現金で決済したと話した。

キム院長が説明に多くの時間を割いた部分は‘1億会費’に関することだった。週刊誌<時事IN>は20日、ナ候補が利用したこちらの皮膚クリニックが超豪華級(vvip級)に分類されており、こちらは会費として1人当り年間1億ウォン台を受け取っていると報道した。また、会費1億ウォンは誰も値切ることはできないというのが会員たちの証言だと報道した。
キム院長は「1億会費は存在しない」と断言した。年間単位契約を受け取り会員制で運営しているのは事実だが、多くでも3000万ウォン台というのがキム院長の説明だ。

しかし関連報道をした<時事IN>記者はキム院長の説明に反論した。21日<ハンギョレ>と通話したこの記者は「客を装って治療相談を受けた時、キム院長が会費として1億ウォンずつ受け取ると話した」と主張した。「‘一度治療受けにきても1億で、10回きても1億、百回きても1億。 払い戻しは絶対できないので熱心に通う’と話したキム院長の録音収録も持っている」とチョン記者は説明した。また、チョン記者が会ったこちらの会員たちも「1億ウォンずつ出して治療を受けている」と証言したと紹介した。

キム院長は「<時事IN>報道に訂正報道申請をするつもりがあるか」という質問に「クリニックの名前を記載したわけではないから、そんなつもりはない」と答えた。

ホ・ジェヒョン記者 catalunia＠hani.co.kr

写真‘時事IN’提供

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/501836.html 訳J.S