原文入力:2011/10/10 08:34(1453字)
キム・ソヨン記者
現代モービス 70%…三星系列会社も最大57%台
企業ら数兆ウォンずつ収益出しながら非正規職を量産
財閥グループ主要系列会社が労働者全体の中で最大70%を身分不安定な社内下請け労働者で満たしていることが調査された。
9日雇用労働部が国会環境労働委員会所属イ・ミギョン民主党議員に出した‘2010年300人以上事業場の社内下請け現況’資料によれば、財閥グループ内で社内下請け労働者が占める比率が最も高い事業場は、現代自動車グループ系列会社である現代モービス蔚山工場であることがわかった。雇用労働部が全国の300人以上事業場の社内下請け現況を全数調査した結果だ。
社内下請けを無分別に行う財閥グループ系列会社の中には1兆ウォン台を越える当期純利益を記録した所もあり、大企業が収益だけに汲々とし社会的責任は無視しているという指摘が出ている。社内下請け労働者比率が21.4%である現代車の場合、当期純利益が2008年1兆4479億,2009年2兆9615億,2010年5兆2669億ウォンを記録した。社内下請けが最も多い現代モービスは2009年1兆6152億ウォン、2010年2兆4232億ウォンの純利益を上げた。
現代車グループは現代車と現代モービスの他に現代製鉄(42%),現代ハイスコ(48.8%),現代パワーテック(39.8%)等ほとんどすべての系列会社で社内下請け労働者を使っていた。
他のグループ系列会社も同じだ。社内下請け労働者比率が最大54.7%に達する三星電子は昨年何と16兆1465億ウォンの当期純利益を出した。三星グループは電子だけでなく三星重工業(57%),三星テックワン(16.4%),三星トータル(33.1%),三星SDI(14.3%)等、社内下請け労働者を使っていることが調査された。現代重工業グループは昨年3兆7611億ウォンの当期純利益を出した現代重工業が全体労働者の43.5%を社内下請けで満たしていることが分かった。
イ・ミギョン議員は 「雇用が不安定で賃金など労働条件が正規職の50~60%水準に留まるなど‘低質な働き口’に挙げられる社内下請けを財閥グループが率先して広めている。労働市場がどうなろうが利潤だけを追求するこういう行動を規制しなければならない」と話した。
※社内下請けとは労働者が下請け業者と勤労契約を結び、仕事は元請け業者の事業場で行うことをいう。元請け業者が下請け労働者に指揮・命令できないなど下請け業者が独立的でなければならないという点で派遣と異なる。
キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/499996.html 訳J.S