原文入力:2011/10/2 20:10(1042字)
キム・ヤンジュン記者
GDP比0.5%にも満たず
1人当り予算月に2万ウォン
我が国の児童福祉予算支出が経済協力開発機構(OECD)加盟国の最下位圏であることが分かった。
韓国保健社会研究院が最近出した「保健・福祉イシュー・アンド・フォーカス」の「OECD加盟国児童福祉水準比較」報告書によると、我が国の国内総生産(GDP)における児童家族福祉支出比重(2007年基準)は0.458%で、会員国中で最低水準だと調査された。これは、スウェーデン(3.354%)やデンマーク(3.288%)などの主要福祉国家はもちろん、イギリス(3.243%)よりも大幅に低い数値だ。また、ギリシャ・ポルトガル・イタリアなど南部ヨーロッパ国家の平均値の1.217%よりもはるかに低かった。我が国のように国内総生産における児童家族福祉支出比率が1%にも満たない国は、カナダ(0.956%)、日本(0.792%),アメリカ(0.657%)などだ。
このような児童福祉支出水準の低さは、福祉事業対象別1人当り予算を比較した資料にもよく現れている。国会の保健福祉委員会の「2011年予算案および基金運用計画案検討報告」資料によると、我が国の児童1人当りの福祉費は2万ウォンほどで、老人(約85万ウォン)、乳幼児(約83万ウォン)はもちろん、障害者(約27万ウォン)とも格差を示した。
しかし、我が国の児童の物質的福祉・健康および安全・教育福祉水準は、中上位圏に入っていることが分かった。国連児童基金(UNICEF)が測定した6種類の生活の質評価指標資料によると、相対的所得貧困などから分析する物質的福祉水準は、我が国が21加盟国中11位の中位圏を、健康・安全分野は5位の上位圏をそれぞれ記録した。また、15才児童の学業成就、就業への移行などで評価する教育福祉分野では2位を占めた。反面、健康状態・学校生活満足度・個人的福祉認知度などで評価した主観的福祉意識は、OECD加盟国中で最下位を記録した。
同研究院のキム・ミスク研究委員は報告書で、「我が国はOECD加盟国において、児童家族福祉支出比重が最も低いが、児童の生活の質水準は平均を若干上回る特異な様相が示された」と明らかにした。
キム・ヤンジュン記者 himtrain@hani.co.kr
原文:
https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/498925.html 訳 M.S