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ユ・インチョン前長官にどうして建築賞?

登録:2011-10-03 08:19

原文入力:2011/10/02 20:53(1465字)
チョン・サンヨン記者、ク・ボンジュン記者


‘キム・ジョンチョル建築文化賞’内定
建築家協会 "予算増額を評価"
建築界 "賞の趣旨に合わない"


←ユ・インチョン前文化体育部長官


 韓国建築家協会(会長 イ・サンニム)が建築界外の人々の中から国内建築文化の発展と大衆化に寄与した人を選び与える第1回‘キム・ジョンチョル建築文化賞’受賞者にユ・インチョン前文化体育観光部長官を内定し、論難がおきている。

 キム・ジョンチョル建築文化賞は国内代表的建築設計法人であるチョンニム建築(共同代表 キョン・ミンホ、キム・ジング)創業者である故キム・ジョンチョル(1932~2010)名誉会長を賛えるために制定した韓国建築家協会の特別賞だ。故人が生前に協会に寄付した発展基金2億ウォンを土台に今年新設された。建築家協会はホームページで「建築都市関連法令の制定、建築家の社会的地位確立、健康的な空間環境を造るにあたってよく見えない分野で建築文化の発展のために活動された方を審査、選定しようと思う」とその趣旨を明らかにした。


 論難が起きたのは賞を主管する協会側が先月5~15日、公募を経て受賞候補者に推薦された9人の中からユ前長官を受賞者として暫定的に決めてからだ。協会は会長団会議と理事会の承認を受けた後、来月11~16日に開かれる‘2011大韓民国建築文化祭’期間にユ前長官に賞を与える計画だと知らされた。協会側関係者たちは「ユ前長官が2005年大韓民国建築文化祭広報大使を務め、長官在職時も韓国建築家協会と韓国女性建築家協会を支援し、文化部建築担当部署の空間環境と予算を増額するなど、建築文化に格別な愛情を見せた点を勘案して選定したと理解している」と伝えた。


 しかしこういう事実が知らされるや建築界内部では「賞の趣旨と合わない」という批判に火がついた。「(ユ前長官が)文化部部署の予算を増やしたことは部署内部運営に該当することであり、建築の外縁を広げたり建築文化を振興させたこととは直接関連がない」ということだ。また、文化部傘下団体の韓国建築家協会が前職文化部長官を受賞者に定めたのは特別賞の意味を傷つけるという主張も出ている。匿名を要請したある中堅建築家は「ユ前長官が建築文化の発展と大衆化に何を寄与したのか理解できない」として「長官になるやいなや傘下団体の専門家機関長らにアカ論争を突きつけ追い出すことを試み、文化界の発展を阻害した人物ではないか」と反問した。


 論難がおきるや賞を後援するチョンニム建築文化財団(代表 イ・ピルフン)は協会側に審査過程を記録した会議録を見せてくれと公式要求したと知られた。財団関係者は「純粋な目的で賞を与えることを願う。当然な受賞者がいないならばいっそ授賞を先送りしようと協会側に提案する計画」と明らかにした。


故キム・ジョンチョル会長は仁川国際空港、国立中央博物館、大統領府本館、ワールドカップ サンアム競技場などを設計し、韓国建築家協会会長などを務めた。彼の弟はユ前長官によって去る2008年韓国文化芸術委員会委員長から解任された画家キム・ジョンホン(65)氏だ。


チョン・サンヨン、ク・ボンジュン記者 chung@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/498884.html 訳J.S