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英語幼稚園・早期留学…お金だけ捨てる早急症

登録:2011-09-29 12:30
http://www.noworry.kr原文入力:2011/09/28 20:53(1275字)
チン・ミョンソン記者

教育市民団体「むなしい苦労」本発行
専門家検証「誤った通念」整理


「5才の時から英語幼稚園通った子供が、小学校1年生の時から英語を習った子供と英語学院のようなレベルで会話することが、よくあります」

教育市民団体「私教育の心配のない世の中」が、英語早期教育や過度な私教育(塾)の虚実を分析した小冊子「惜しい! 英語むなしい苦労」を28日に出した。
父兄たちの間に広まっている英語教育に対する12種類の通念を、大学教授、教師、塾講師、医師など専門家26人の検証を通じて反論しているこの本は、この団体が、2008年7月から今年2月まで開催した、36回に達する英語私教育関連公開討論会の成果でもある。 団体のホームページ()で誰でも電子ブック形式で見ることができ、パンフレットを直接見て周りに配布しようと思う人は、50部(1万5000ウォン)単位で申し込むことができる。

このパンフレットは、まず、父兄たちを急かせる「英語早期教育」に関する誤解に対して事細かに説明する。イ・ビョンミン ソウル大学英語教育科教授は本で「英語を習うにあたり、いわゆる「決定的時期」があるという言葉に負担を感じる父兄がいるが、これは母国語習得や英語を使う国に移民した状況を前提にした理論」としながら、「我が国にこれを適用して、効果があったという学問的証拠はどこにもない」と指摘する。

早期教育の方法で普遍化した英語幼稚園は、このような点で費用対効果が悪いと、このパンフレットは強調する。ある英語専門塾の講師は、「5才の子供が英語幼稚園で2年間で習う内容を、小学1年生の子供は半年程度で全て習得することができる」として、英語幼稚園の効果に疑問を呈した。

英語を母国語のように習うようにするために、1、2才にしかならない赤ん坊に英語動画を見せる父兄は、「言語機能を担当する側頭葉は満6才から集中的に発達するため、それ以前には言語学習をまともに消化することはできない」というソ・ユホン ソウル大学医学部教授の言葉に耳を傾ける必要がある。

このパンフレットはこの他にも、父兄を過度な私教育に追い込む誤った通念として、△小学校3年生以前に英語を終わらせなければならない△小学校時の早期留学は必須だ△TOEICとTEPS[訳注:ソウル大学が開発した英語能力検証試験]を勉強すれば入試で有利だ△英語は話すことが重要だ、などを挙げた。

この団体のソン・インス代表は、「このパンフレットを読んで、早期留学を断念する両親がいるならば、2000万~4000万ウォンの浪費を減らすことができる」として「私教育市場がマーケティング目的でまき散らす、誇張された情報に惑わされず、私教育費を節約する契機になればいい」と話した。

チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/498458.html 訳 M.S