原文入力:2011/09/21 20:22 (1694字)
ソン・ホジン記者
日本ガールズグループ「AKB48」トーナメント
CGV生中継見て観客叫び声
劇場収益創出多角化戦略
←じゃんけんトーナメントに先立ち、プロレスラー出身アントニオ猪木(左側二番目)が激励の挨拶を伝える姿。
「ウォー~ ウォー~ ウォー~ ジャン・ケン・ポ!」
日本東京の武道館会場に集まったファンたちの叫び声に合わせて、韓国の観客たちも一緒に大声を張り上げる。自分が好むメンバーが勝てば、サッカー競技で決勝ゴールが入ったかのように立ち上がりサイリウムを振って歓呼する。負けたメンバーが涙でも流せば「泣くな!」と叫んで、声が届かないことを分かりながらも「(私を)見ているだろう?」としてメンバーの名前を呼ぶ。「峰岸みなみ! 君がセンターじゃないのか」という叫びも聞こえるが、「センター?」、これは何を指しているのだろうか。
20日夕方、ソウル市内複合上映館のCGV永登浦では映画だけを見る既存の劇場の様子と異なる、変わった光景が繰り広げられた。「上映中には携帯電話を消すこと」が礼儀だが、こちらでは大声を出したいだけ怒鳴ることが美徳だった。観客はこの日夕方6時から3時間30分の間、日本で人気ガールズグループ「AKB48」メンバーらの「じゃんけんトーナメント」現地生中継を劇場で見ようと集まったファンたちだった。彼らは1館と4館を合わせて1万5000ウォンの500席をほぼ満たした。
この日生中継された「じゃんけん」イベントは、様々な面で規則が独特だった。トーナメントで16強に入ったメンバーのみ、12月に発売されるAKB48の24枚目のシングルアルバムのタイトル曲を歌うことができ、優勝者には公演する時、重要な場所の「センター」(中心)に立てられる資格を与える。現地イベントには練習生含む76人からなるAKB48全メンバー中で58人、姉妹グループSKE48の5人など68人が出場した。劇場に集まったファンたちは、トーナメント表まで持ってきてメンバーの篠田麻里子が優勝するのを見守った。友人たちと一緒に来たキム・ポラム氏(22)は「センターメンバーを変えるなど様々なイベントが新鮮で、(このグループを)好きだ」とした。
メンバーが数十人のAKB48は6月ファン人気投票の「総選挙」を通じて22番目シングルアルバムのタイトル曲を歌うメンバーを選ぶこともした。CSV映画館は当時、ランキング発表生中継を上映した永登浦館が売り切れた前例を考慮して、今度は水原上映館をさらに追加した。
劇場で日本ガールグループイベントまで生中継で楽しむ姿は、最近浮上した大衆音楽鑑賞の新しい風俗図だ。公演現場に行くことが出来ない物足りなさをなだめようとするファンたちとコンサート、スポーツ、オペラなど「オルタナティブコンテンツ」(映画以外上映物)を通じて、収益創出多角化と観客の底辺拡大を狙う劇場の利害関係が合致した結果だ。
このような光景は、複合上映館の昨年2010ワールドカップ「劇場応援」を契機に本格化した。CSV映画館は今年だけで歌手Big Bang、スーパージュニアのコンサートなどを3Dで上映し、毎週水曜日と週末にはCSG狎鴎亭でオペラ(2万5000ウォン)も上映している。 ロッテシネマは昨年、フィソンのコンサートを、メガボックスは昨年ドキュメンタリー「ソテジ モアイ:ザ・フィルム」を上映した。AKB48イベントを見に来た会社員ハン・ドンチョル氏(28)は「音響施設が良い劇場で同じファンと共に見る面白さ」を魅力に選んだ。CJCCVプログラムチームのソ・ポギョン代理は「オルタナティブコンテンツですぐに収益を得ることにはならないが、多様な文化的コンテンツを提供することにより企業イメージも向上し、観客層を広めていく効果を期待している」と話した。
ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr
写真CSV提供
原文:https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/497289.html 訳 M.S