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幼稚園生に鉄格子 体験…‘あきれた警察’

登録:2011-09-22 10:59

原文入力:2011/09/21 22:28(1271字)
チョン・ジンシク記者


一部警察署‘留置場見学’
12回 760人 行ったところも
"何を学べというのか…" 批判


←去る16日、忠南(チュンナム)、牙山(アサン)のある保育園の子供たちが牙山警察署留置場に直接入り、警察官から説明を聞いている。 忠南、牙山警察署提供


 "幼い子供たちにあえて鉄格子のはまった所で罪を犯すなと教えなければならないのか?" 一部警察署が見学にきた子供たちを留置場に連れて入る体験プログラムを実施し物議をかもしている。警察署長など幹部が留置人の人権保護のために留置場を体験することはあったが、未就学児童を対象にこういう体験をさせたのは異例的だ。

21日、警察と子供の家などの説明を総合すれば、忠南、牙山警察署は去る16日、管内のS保育園の子供たち30人余りの警察署見学プログラムを進行し、4~7才の子供たちが直接留置場に入ってみて説明を聞くようにした。牙山警察署関係者は「去る8月末、近隣の天安(チョナン)東南警察署と留置場が統廃合され牙山署留置場が空くことになった」として「これを活用する方案を探していたが見学にきた子供たちに留置場を体験させる犯罪予防教室を今回初めて実施することになった」と話した。


京畿 華城(ファソン)東部警察署も去る7月20日、烏山市(オサンシ)○幼稚園の子供140人余りを対象に留置場体験行事を行った。この警察署は‘日光の入る留置場’とピンク色の鉄門・花の絵などで飾り留置場管理優秀警察署に選ばれ、こういう対民間広報方針をたてた。住民たちはもちろん幼稚園生、小・中・高生らを対象に留置場体験を行い犯罪予防効果を得るためのものだと警察署側は説明した。華城東部署では12回にかけて760人余りが留置場体験をしたと集計された。水原(スウォン)中部警察署も去る4月までに幼稚園生らを対象にこういうプログラムを運営してきた。


会社員ホ・某(49)氏は「良いところを見せるだけでも足りずに子供たちを留置場に押し込むとは理解できない」と批判した。オ・チャンイク人権連帯事務局長は「小学校に入ってもいない子供たちが警察署に拘禁されるということの意味をどうして分かるか」として「単純な好奇心充足に過ぎず教育的効果が果たしてあるのか疑わしい」と指摘した。


これに対して水原中部警察署関係者は「幼稚園生らを留置場内に閉じ込め恐怖心を植え付けるのではなく、警察署見学プログラムの中の一つとして留置場がどんな所なのかを説明する目的の体験行事であった」と説明した。牙山警察署側は「留置場体験プログラムに対して批判的な意見が多ければこれを取りやめることもありうる」と明らかにした。


大田(テジョン)、水原(スウォン)/チョン・ジンシク、キム・キソン記者 seek16@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/497324.html 訳J.S