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イ・ゴンヒ 力が増した未来戦略室…三星、再び‘構調本’体制に

登録:2011-09-22 07:25

原文入力:2011/09/21 20:43(1625字)
キム・ジェソプ記者


‘次長’新設 チャン・チュンギ任命 秘書室・構調本 すべて経験し
"戦略室 業務量多くなり" イ会長の指示で人員増
‘イ・ハクス-キム・インジュ’体制に類似 "3世継承主導の可能性 大"


三星グループがグループの指令塔の役割を引き受ける未来戦略室の機能を強化した。

三星は未来戦略室長の直ぐ下に‘次長’席を新設し、チャン・チュンギ現 未来戦略室コミュニケーションチーム長(社長)を任命したと21日明らかにした。チャン次長は通常はキム・スンテク未来戦略室長を補佐し、キム室長が会長随行などで席を外す時には室長任務を代行している。イ・ゴンヒ三星電子会長は去る20日、未来戦略室チーム長らと昼食を共にしながら未来戦略室組織を補強し機能を強化しろと指示したと知られた。

今回の人事で未来戦略室‘NO.2’に浮上したチャン次長は慶南、密陽(ミリャン)出身で、釜山高とソウル大貿易学科を出て1978年に三星物産に入社した後、2009年社長に昇進し三星ブランド管理委員長を務め、昨年 未来戦略室コミュニケーションチーム長になった。歴代指令塔の機能を担当してきた秘書室、構造調整本部、戦略企画室、未来戦略室を全て経験したわけだ。チャン次長が受け持っていた未来戦略室コミュニケーションチーム長はイ・インヨン副社長が受け継いだ。


三星は未来戦略室次長席の新設背景について「会長が瑞草(ソチョ)社屋に定期的に出勤し、グループ懸案に直接関わりながら会長補佐、系列会社懸案支援、未来新根幹事業発掘など未来戦略室の業務量が多くなり室長を補佐する体制が必要だった」として「未来戦略室チーム長クラスの中で先任のチャン社長が任命された」と説明した。三星は未来戦略室の他の組織および人員拡大有無に対しては「まだ決定されておらず、追加人事を見守らなければならない」と明らかにした。


これで2008年6月‘三星特検’事態で解体された戦略企画室の後に続き昨年12月に作られた未来戦略室にはより一層力が付加されることになった。これに先立ち去る5月にはイ会長が三星テックワン経営診断結果の報告を受けながら 「監査チームを強化し不正・腐敗を根絶しろ」と指示し、系列会社監査および経営状況診断を担当する経営診断チーム長の職級を専務から副社長に高め、人員も大幅に増やした経緯がある。


未来戦略室の‘性格’に変化がおきるのかも関心事だ。当初、未来戦略室は過去のグループ内‘権力機構’の如く君臨した構調本および戦略企画室の弊害を教訓にして主に未来容新根幹事業発掘などに集中するという原則を定めた。だが、イ会長が今年に入り懸案に直接関わるようになった上に今回の人事で機能が強化され会長補佐の役割側により一層の重きがおかれる雰囲気だ。‘キム・スンテク室長-チャン・チュンギ次長’体制が旧構調本時期の‘イ・ハクス室長-キム・インジュ次長’体制と類似している側面もある。三星系列会社のある役員は「かつての構調本時期を思い出させる」と話した。


三星内部では秘書室、構調本、戦略企画室、未来戦略室のすべてを経験したチャン・チュンギ社長が次長に任命されたことに注目する声も多い。グループの最大懸案である3世経営権継承だけでなく相続および系列分離のための下絵作業を本格的に始めようとすることにならないかとの話だ。三星のある関係者は「キム・スンテク室長は会長補佐と随行のような対外業務に集中し、チャン次長は系列会社懸案を取りまとめながら継承作業を主導する可能性が高い」と見通した。 キム・ジェソプ記者 jskim@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/497305.html 訳J.S