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「現代車、下請け労働者 懲戒指示」手帳 公開さる

登録:2011-09-19 14:55

原文入力:2011/09/18 20:59(1584字)


キム・ソヨン記者


協力支援チーム、下請け業者12社に日常的に指示
動向報告・労組脱退書を集めるなど組合活動介入も
金属労組「本当の使用者である証拠」、現代車「関係のない話」


←18日に公開された現代車牙山(アサン)工場社内下請け業者職員の手帳には現代車が下請け労働者に対する懲戒と労組脱退を直接指示したという内容が記されている。 写真 金属労組提供


現代自動車が社内下請け労働者に対する解雇と労組脱退を直接指示したという内容が書かれた手帳が出てきた。全国金属労働組合は、忠南(チュンナム)現代車牙山(アサン)工場のK社内下請け業者で労務管理などを担当する職員K氏が昨年12月6日から今年9月5日まで毎日各種業務内容を記した手帳を入手し、18日公開した。 この手帳には、現代車協力支援チームが牙山工場傘下の12の下請け業者に対し、労務管理と業務全般について指示した内容が具体的に記されている。

この手帳の内容を見れば、元請けの現代車は昨年11月、下請け労働者が最高裁判決に基づいて正規職化を要求して行なったストライキと関連し、下請け労働者の懲戒を直接指示したと出てくる。 「社長と協力支援チームの会議結果」(3月9日)には「カン○○、キム○○、パク○○、アン○○--解雇、キム○○、イ○○、ヨン○○、オ○○--停職3ケ月」と懲戒内容が言及されており、「(現代車)協力支援チームのオ代理 懲戒期間確認」と記されている。実際の懲戒もこの日の会議結果どおりになされた。 特に3月22日のメモには「懲戒委員会実施し S氏懲戒期間45日の話--(協力支援チーム)オ代理通話、現場委員の件で2ヶ月に決定」と記されている。 懲戒委員会がすでに終わったにもかかわらず、現代車職員の電話一本で懲戒期間が45日から2ヶ月に増えもしたのだ。


現代車は下請け労働者の労組脱退、動向報告など組合活動にも介入したとされている。 「現代車K課長が直接訪問、組合員脱退力量強化要請」(2月7日メモ)をして二日後、下請け業者は「キム某組合員の脱退書を現代車協力支援チームにファックス」(2月10日)で送り、11日には現代車K課長に「今後組合活動が無いようにする」というキム氏の確答まで取り付けて報告した。 下請け業者は温陽(オニャン)駅で1人示威をする組合員の写真を撮って現代車に送ってもいた。 手帳には「温陽駅で1人示威をする写真撮影。毎週月・水・金-協力支援チーム H課長に郵便送る(通話する)」(3月28日)と記されている。


K氏はこの日<ハンギョレ>との通話で「手帳は確かに私が作成したもの」として「その日その日にあった事を私の立場で記録したものだ」と話した。


キム・ヒョンウ金属労組副委員長は「この手帳は、現代車の社内下請け業者は幽霊会社に過ぎず、現代車が下請け労働者の本当の使用者であることを明らかに示すもの」として「政府と検察は不法派遣を隠蔽しているチョン・モング会長を処罰せよ」と要求した。 金属労組法律院のキム・テウク弁護士も「現代車が下請け労働者の使用者であり、会社が日常的に不当労働行為を犯しているという明白な証拠が発見されたもの」として「現代車は使用者の責任をこれ以上回避することなく、すべての社内下請け労働者を正規職化しなければならない」と主張した。


これに対し現代車関係者は「協力業者は各々独立して運営されている」として「(手帳に書かれた内容は)現代車とは関係ないこと」と話した。 キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/496745.html 訳A.K