原文入力:2011/09/15 21:49(2023字)
中産層も答えはない
ユ・ソニ記者
家主ら "貸切→半貸切"
周辺の貸切住宅は種切れ
子女の教育のために引越しもできず
金を借りて持ち家準備すれば
元利金・利子返済 さ迷い
‘住居価格下落するかも’心配も
ソウル、松坡区(ソンパグ)、蚕室(チャムシル)のあるアパートで保証金2億ウォン、家賃120万ウォンで暮らしているイ・某(42)氏はこの頃一日に何度も通帳残高を確認する。来月の家賃を払えるかが心配なためだ。元は保証金2億8千万ウォンで貸切して暮らしてきたイ氏は、今年3月に再契約をして家主の半貸切(保証金付き家賃)要求を‘泣く泣く’受け入れざるを得なかった。イ氏は「貸切相場が1億ウォン以上暴騰したと話す家主に、上がった価格だけ住宅保証金を追加すると言ったが、家主は家賃120万ウォンでなければ家を明け渡してくれといった」として「引越ししようにも周辺には貸切物件は種切れで、中学2年の娘を突然転校させることもできず(家主の要求を)受け入れざるを得なかった」と話した。
‘ハウスプアー’か‘レントプアー'か。イ氏は岐路に立たされている。金を借りて家を買えば元利金償還で背骨が曲がるハウスプアーになるし、家賃で暮らせばレントプアーの境遇だ。貸切物件の品薄現象で半貸切が増える中でイ氏と同じ苦悶に陥った中産層が増加している。ソウル、瑞草区(ソチョグ)盤浦(パンポ)に住むソン・某(44)氏は3億2千万ウォンだったアパート貸切保証金が2年間で4億7千万ウォンに跳ね上がり、家主に頼んで貸切保証金引き上げ分を家賃75万ウォンに変えて半貸切契約をした。ソン氏は「蓄えたお金を加えて借金を1億5千~2億ウォン程度すればアパートに住むことはできるが、そうして住居価格が暴落でもすれば対応できないようだ」として「中学1年の子供が大学に入るまでどうにかして持ちこたえてみようと思う」と話した。ソン氏は「事実、家賃を75万ウォンずつ払いながら、子供の大学授業料でも貯められるか自信がない」としてため息をついた。実際、国土海洋部の統計資料によれば、去る1月にアパート賃貸契約全体の中で22%を占めていた半貸切は、去る7月には26%、6ヶ月で4%も増えた。
kimyh@hani.co.kr
ソン・デイン キム・グァンス経済研究所副所長は「今や30代は最初から家を買う余力がなく、40代は家を買おうとしても住居価格下落と元利金償還負担でハウスプアーに転落することを覚悟しなければならない状況」とし「レントプアーかハウスプアーかの岐路に立った人々が増えるということは不動産バブルが消えながら我が国の中産層が次第に没落して行くという証拠」と話した。 ユ・ソンヒ記者 duck@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/496409.html 訳J.S