原文入力:2009-03-03午前08:56:17
収入54%下落…店舗減り減員
米 経済指標…マクドナルドは大入り
リュ・ジェフン記者
上手く行っていた頃の米国経済の象徴だったスターバックスが今は揺れる米国経済の象徴になっている。
全世界4万店舗を目標に旭日昇天したスターバックスの株価は、先月27日終値基準で9.15ドルまで落ちた。去る2006年中盤スターバックス株価は39.63ドルで最高額を記録していた。昨年度収入は前年対比54%落ち込んだ。昨年末までアメリカ国内1万2241ヶ所だった店舗も2月末現在1万1168ヶに減少し、44ヶ国に5千ヶ所を越えた海外店舗も43ヶ国4588ヶ所に減った。スターバックスは昨年600店舗を閉鎖し1万2千人を減員した。今年も本社職員700人,店舗職員6千人,店舗300ヶを減らす計画だ。スターバックス神話の主人公で昨年初め経営一線に復帰したハワード シュルツ会長もこういう墜落を防げず年俸とボーナスが削られた。
スターバックスは米国経済の先行指標だ。株価が最高値を記録した2006年は米国住宅バブルの全盛期だった。2005年から急騰したスターバックス株価は昨年リーマンブラザーズ破産でウォール街の没落が表面化する九月前にすでに底に落ち始めた。世界的経済危機の寒波をむかえている所もスターバックスが上陸した国々という共通点がある。
その理由はスターバックスが単純にコーヒーを売る所ではなく、高級な味を売って家や職場の代わりに人々が集まることができる‘第3の場所’を提供する所という点にある。経済寒波で人々はカフェインを求めてもあえて‘第3の場所’を訪ねることはなくなった。‘アドバタイジング エイジ’が最近実施したコーヒー消費実態調査でも60%は「以前のようにスターバックスを飲まない」と答えた。
反面、低価格コーヒーを売るマクドナルドやダンキンドーナッツなどは混雑している。5年連続売り上げ増加を記録中のマクドナルドの株価は経済寒波の中でも最高記録を塗り替えて株当り60ドルに肉迫する。‘隣にマクドナルドとスターバックスの内どちらのチェーン店を望むか’というヒューリサーチの調査で43%対35%でマクドナルドが先んじた。スターバックスの主力商品であるカフェラテの主購買層は進歩的で高所得,高学歴,若年層である反面、マクドナルドの主力品目の‘ビッグマック’購買層は保守的で低所得(年3万ドル以下),低学歴,老壮層だった。
このためにスターバックスも高価ブランドイメージを一枚引っ込めた。2日から従来コーヒー一杯の価格でモーニングサンドイッチやケーキ,オートミールもくれ、家庭用インスタントコーヒーも出す。今年の米国失業率が10%まで噴きあがると予想される中で変身したスターバックスの売り場が再び混雑するかは疑問だ。オバマ行政府の希望のとおり来年から米国経済が回復期に入るならば今年末からはスターバックスの売り場でその兆しを示すはずだ。ワシントン/リュ・ジェフン特派員hoonie@hani.co.kr