「韓国政治革新…反米発言反復…それでもFTA締結」米国、盧武鉉への「愛憎」
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/495381.html原文入力:2011/09/07 20:29(1270字)
イ・ヨンイン記者
ウィキリークス米大使館発公電
対北朝鮮政策と韓米関係などに絡み、少なくない対立を生じさせた参与政府(盧武鉉政権)に対する当時の米国の方の評価はどうだろうか? 内部告発サイトのウィキリークスが最近公開した駐韓米大使館の公電を読むと、盧武鉉前大統領および参与政府に対して全般的に「愛憎」が入り乱れているが、世間に知られたように酷評一辺倒ではなかった。
まず、盧大統領の国内業績に対する評価は、対北朝鮮政策や韓米関係よりは相対的に高い方だった。盧大統領が退任した2008年2月25日、駐韓アメリカ大使館の公電によれば、「盧大統領をさげすんだ人たちでさえも認めるように、彼の就任期間の間、重要な成果があった」とし、検察、国税庁、国家情報院など3機関の権力乱用慣行が「盧大統領の就任期間中に劇的に衰退したという点は一致した見解」と評価した。また、地域主義は相変らず生きているが、影響力がはるかに弱まったと指摘した。
公電は、盧大統領が根本的に韓国政治を革新して、私心なしに政治改革を推進したとし、「これは崇高だが達成するのが容易でない目標であった」と評価した。公電は「特に多くの韓国人を不快にさせる彼の個人的スタイルで、(目標達成が)難しかった」と主張した。このような点をあまねく勘案したようで、公電は要約で「盧大統領は自身を過去の人物たち、特に同時代人よりは歴史家がさらに高い評価を下したトルーマン大統領と比較して慰められるように思われる」と分析し
た。
韓米関係に対しては、もう少し冷笑的だ。アメリカ大使館は白鐘天(ペク・ジョンチョン)元大統領府統一外交安保政策室長の訪米を控えて2007年11月30日、
「白室長が韓米関係を強化するために、盧大統領と白室長などが格別の努力をしたことに対して、米国側に謝意表明を要請するものと思われる」と報告した。駐韓アメリカ大使館は「過去4~5年間、(韓国政府との)対話過程と盧大統領の繰り返される反米的発言による傷に照らしてみれば、(要請が)無理に思われることもあり得る」と記した。しかし、大使館側は「(盧大統領就任期間の間)戦時作戦権委譲を含む防衛同盟の核心的な問題を解決して、韓米自由貿易協定
(FTA)を締結した」として、そういう努力に謝意を表示するだけのことはあると本国に建議した。
また、戦作権委譲と関連して、アレクサンダー・バーシュボウ大使は2007年12月24日、柳宗夏(ユ・ジョンハ)元外相(現大韓赤十字社総裁)ら、李明博大統領当選者の外交安保チームと会った席で、2012年戦作権委譲の必要性を強調しながらも、「盧武鉉大統領が戦作権委譲を『主権回復』と特徴づけるの
嫌った」と告白した。
イ・ヨンイン記者 yyi@hani.co.kr
原文: 訳 M.S