原文入力:2011/09/05 19:04(805字)
ホ・ジェヒョン記者
2008年李明博政権外交政策「否定的評価」
ウィキリークス通じて公開「李明博外交の実用主義は
価値を放棄した『スーパー実用主義』」
李明博政権の外交政策樹立に一定程度関与したと知られている韓昇洙(ハン・スンス)元外交部長官が李明博政権開始初期の外交政策の方向に対して、非常に否定的な評価をした事実が5日、ウィキリークス文書を通じて公開された。
←韓昇洙(ハン・スンス)元外交部長官
ウィキリークスが公開した米国務省外交公電によると、韓元長官は2008年3月19日、ソウル駐在アメリカ大使館月例晩餐会で、李明博政権が開始後1ヶ月も経っていないことを認めながらも(政府の)出だしが良くなく、国内外的に様々な挑戦に直面した反面、期待に応えらることはできないだろうとの見解を持っていた。
韓元長官は「李大統領は外交政策で実用主義を強調するが、実用主義が理念と感情と政略に基づいたことではないとの意味ならば正しい」としつつも「しかし、われわれが目撃しているのは価値を放棄した『スーパー実用主義』というものだ」と言及した。
それと共に彼は「最近、財政経済部会議で李大統領は全体時間の90%をエネルギー安保に割いたが、エネルギーは民間分野なので10%を割いても多すぎる。北朝鮮の核問題やその他安保問題などには言及しなかった」と批判した。また、彼は「李大統領の外交政策が多次元的でなく、非常に実用的なので、全般的に方向性がなく、これは李大統領の就任演説に克明にあらわれた。李明博の実用主義路線が韓国をどこに引っ張っていくのか心配になる」と話した。
ホ・ジェヒョン記者catalunia@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/international/494928.html 訳 M.S