原文入力:2011/09/02 21:32(1469字)
パク・ミンヒ記者
中国式発展戦略、自由市場主義の代案として歓迎
緊張した米国 "金融・環境・労働基準 守れ" 牽制
南アフリカ共和国政府は毎年、中国北京の共産党中央党校に役人らを派遣し、国有企業経営などに関する中国のノウハウを学習している。アルジェリア、ナイジェリア、ザンビアは中国の支援を受け経済特区の建設に邁進中だ。
ジンバブエの首都ハラレの学校は中国語と儒教を教える。中国国営企業の安徽建工集団はジンバブエ最大のダイヤモンド鉱山を開発している。
アフリカ大陸全体で‘中国モデル’が脚光を浴びる中で米国が鋭く緊張していると米<ウォール ストリートジャーナル>が2日報道した。国家主導、国家の強力な政治的統制を基盤とする中国式経済発展モデルが、米国の広報してきた自由市場主義と西欧式民主主義の強力な代案として根をおろしているというわけだ。借款を提供しながら貿易自由化、民営化、政府の役割縮小、人権問題改善などを要求する西欧とは異なり、条件を付けないという点もアフリカ国家が中国を歓待する理由の一つだ。
米国が2007年から40億ドル以上を支援してきたエチオピアはその代表的事例だ。メレス ゼナウィ エチオピア総理は西欧の発展方式を‘絆創膏式’(根本的でないという意)と批判し、中国式経済発展モデルを高く評価する。
ジンバブエでは親中派のロバート ムガベ大統領の反対派らまでが中国モデルを熱烈に歓迎している。野党所属であり米国留学派のアーサー ムタムバラ副総理は 「中国モデルは西欧の模範に従わずに成功できると言う」として「中国は私が一番好きな国家」と語った。
警戒感を感じた米国は去る5月、ワシントンで開かれた米中戦略経済対話で中国のアフリカ投資・援助を議題に取り上げ、中国が国際基準に従い金融管理を透明にし環境と労働基準を厳格に守らなければなければならないと要求した。ロバート ホメツ米国国務部経済担当次官は「中国が責任感ある投資家にならなければならないと言う意味」であったとし「国家主導資本主義モデルが中国ソフトパワーの道具になった」と話した。
昨年、中国は米国を抜きアフリカの最大交易パートナーになった。中国-アフリカ交易額は1980年にはわずか10億ドルだったが、2000年には100億ドル、2010年には1140億ドルへ急増した。米国はアフリカ援助の大部分を非政府組織に支援しているが、中国は政府や政府関連機構に支援する。米国は援助・借款を受ける国家が米国式新自由主義構造調整に応じることを要求してきたが、中国は条件を付けない。中国は2日、飢餓に苦しむソマリアなどに緊急救護品を送るなど人道的支援も拡大している。
西欧政府とマスコミは中国がアフリカの地下資源と市場を狙いながら労働者を虐待し環境を破壊していると批判してきたが、アフリカが‘中国モデル’の影響圏にますます深く入る流れを戻すには力不足な姿だ。去る3月、王岐山 中国副総理が訪問し6億8700万ドルの借款を追加約束した当時、ジンバブエのウェブスター シャム公報長官はこのように語った。「中国のような友人がいるのに、誰が米国のような衰退していく巨人を必要とするか。」
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/494691.html 訳J.S