原文入力:2011/08/30 23:14(1794字)
アン・チャンヒョン記者、パク・ビョンス記者
リュ候補者、南北改善 意志
大統領室長・駐中大使を経て
"再び、回転門人事" 批判も
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リュ・ウイク前中国駐在大使が8・30改閣を通じて統一部長官候補者として華麗に復帰した。2年半ぶりにヒョン・インテク統一部長官が交替させられることにより、政府の対北韓政策基調変化につながるかが注目される。現政権の初代大統領室長を務めたリュ候補者が中国駐在大使に続き、再び統一部長官として重用されることにより側近を使い回す李明博大統領特有の‘回転門人事’という批判も出ている。
キム・トゥウ大統領府広報首席は30日「新しく指名されたリュ前大使が現統一部長官が推進した統一政策の一貫性を維持しつつ、一層発展的な統一政策を進めていくことを期待する」と話した。回転門人事という批判に対しては「空の下に新しい人がいるか」と反問した。パク・ジョンハ大統領府報道官は「統一部長官を交替しても‘原則ある対話’という基本的な政策基調が変わるわけではない」と話した。
だが、リュ候補者指名を通じて対北韓政策の‘色合い’が変わるという点については政界と政府内外でほとんど異見がない。イ大統領はすっきりと解けなくなっている南北関係状況をもどかしく思い、新たな摸索の必要性を感じてきたと知られた。与党高位関係者は「最近、イ大統領が悪化するだけ悪化した南北関係に対してもどかしく思い、解決法を考えているようだ」と話した。
リュ候補者は去る4月、中国駐在大使職を退き5月改閣当時に入閣が有力だったが、‘統一部長官交替は北韓に誤ったメッセージを与えかねない’という憂慮が保守層から提起され改閣名簿に名前を上げることができなかった。当時、ハンナラ党内でリュ候補者の起用を巡り側近使い回しという批判が提起されもした。ヒョン・インテク長官は政府の‘対北韓強硬基調’を代表する人物として名指しされており、民主党など野4党が解任建議案を国会に提出している状態だ。ホン・ジュンピョ ハンナラ党代表など与党指導部も現長官の交替を強力に要求してきた。 大統領府核心関係者は「リュ前大使の意志もあり色彩もあるので、長官が新しくなれば少しずつ変わるのではないかと思う」と話した。
リュ候補者に対する期待感が高まったのは、彼が現政権初代大統領室長であり、執権前から現政権政策の哲学的根拠を提供した代表的イデオローグだった点も作用している。現政権の統一部長官の中で最も‘力強い’長官が入ったわけだ。リュ候補者はイ大統領を直接説得しながら対北韓政策を推進できる数少ない人物中の一人に挙げられる。 政府関係者は「北韓がヒョン・インテク長官の強硬政策に反発してきただけに、長官交替だけでも政策基調変化の信号として読まれる余地がある」として「その上、リュ候補者のような政権の核心要人が入ってくれば北韓でも何か期待をするのではないか」と話した。
だが、現政権の対北韓政策が一度に変わる程ではないと見られる。南北関係がすでに絡まるだけ絡んでおり、天安艦および延坪島事態が障害物として大きく立ちはだかっているためだ。 また、既存の対北韓政策を主導してきた統一外交安保チームの構成員が大部分 健在な状況だ。イ大統領がリュ候補者の指名と共にヒョン・インテク長官を統一政策特別補佐官に任命すると明らかにした点も後味を残す。キム・トゥウ広報首席は「現在の統一政策の一貫性を維持するための人事」と説明した。だが、リュ候補者がヒョン・インテク特別補佐官に比べ政権内での立場が強いという点で、ヒョン・インテク特別補佐官が対北韓政策を主導する可能性は高くないというのが一般的観測だ。
アン・チャンヒョン記者、パク・ビョンス先任記者 blue@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/494165.html 訳J.S