原文入力:2011/08/25 20:50(1163字)
チョン・ウィギル記者
104ドル下落して史上2番目の下げ幅
「短期調整-活況終わり」分析異なる
天井知らずで上昇していた金の価格が急落した。金融不安で安全資産を捜していた金融市場に変化が来るのではないかとの分析も申し立てられている。
1オンス当たりの金価格は24日(現地時間)、アメリカニューヨーク市場で終値が1757.30ドルと前日より5.6%(104ドル)も急落した。
この日の急落は前日の取引で一時、1オンス1913ドルまで上がったことによる利益確保と反発売買など短期調整性格が大きい。しかし、長くは最近10年
間、短くは最近2ヶ月間の急騰によるバブルが消える信号ではないかとの分析もある。この日の下落幅は、1980年1月(143.50ドル)に引き続き史上2番目に大きい。1オンス当たりの金価格が825.50ドル、インフレを考慮すれば現在の価値で2397.15ドルに達した時代だ。当時、急落を起点に金価格は何年間にもわたった長期好況を終わらせた。
金価格は前日、1900ドルを突破してから1.6%も反落して、成り行き転換の信号を見せた。この日、アメリカ経済に対する肯定的指標が出で金価格暴落
の引き金を引いた。商務部は製造業景気動向指数を見せて、7月耐久財注文が前月に比べて4%増えて、1月ぶりにまた増加傾向に転じたと発表した。特に金価格と反対の歩みを示す株価は、ダウ指数がこの日143.95ポイント上がるなど、三日続けて上向きを見せた。ヨーロッパ証券市場でも三日間全般的な上昇傾
向を示した。
金価格暴落と株価上昇など金融市場が搖れる背景には、26日アメリカワイオミング州ジャクソンホールで開かれる米連邦準備制度理事会主催の世界中央銀行総
裁年例会議に対する投資者たちの期待感がある。一部指標の好調にもかかわらず、アメリカのエコノミストの予想より深刻な景気低迷に落ち込んでいるとの分析
が続いており、アメリカ連邦準備制度理事会の第3次量的緩和策があるはずだという予想が出ているのだ。アメリカのウォールストリートジャーナルは「アメリ
カ連邦準備制度理事会がこの席で第3次量的緩和を発表する可能性は相変らず低いが、市場はその期待感に搖れている」とアメリカ連邦準備制度理事会とパーナ
ンキ議長の沈黙が、むしろ市場にとって予想以外の対応に対する期待感を育てていると伝えた。
第3次量的緩和が断行される場合、ドル貨幤価値が下落して金価格は長期的にもっと上がるはずだという分析もある。しかし、金価格が心理的抵抗線である1オンス2000ドルに近接してから下がった点をあげて、しばらく上昇傾向にはならないはずだという控え目な見込みが出ている。
ゾン・ウィギル先任記者 Egil@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/international/globaleconomy/493411.html 訳 M.S