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低価格航空‘奇抜な’原価低減‘驚くべき’効果

登録:2011-08-18 05:20

原文入力:2011/08/17 22:07(1417字)
チョン・ウンジュ記者


先着順搭乗・機種統一・国際線は夜間運行
サービスの質は維持して黒字…日本 大型社ら "ノウハウ教えてくれ"


最近、低価格航空会社 ジンエアーを利用して済州道(チェジュド)に旅行に行こうとしていたキム・ミラ(33)氏は搭乗券を受け取って驚いた。本人の座席が指定されていないためだ。 前から座席を三等分にしてA・B・C区域に分かれているだけだった。搭乗順に決まった区域内で好きなように席を占めれば良いとのことだった。乗客が良い座席に座るために早くから列をつくり待機した結果、搭乗に要する時間も大幅に減った。

国内低価格航空会社が多様な‘原価節減ノウハウ’をリリースしている。サービスの質は大きく落とさずに原価を大幅に下げる方式は低価格航空会社の黒字経営のための基礎になっている。


‘先着順搭乗制’は国内ではジンエアーだけが導入している。 パク・ジョンフン  ジンエアー課長は「原価を低くするだけでなく遅延および欠航まで予防する」として、先着順搭乗制の利点を説明した。発券台で座席を指定するのにかかる時間が減り、搭乗手続時間自体が減るうえに、空港に出す発券台賃貸費用も同時に節減できる。こういう努力のおかげでジンエアーは昨年、低価格航空業界では初めて黒字転換に成功し、今年も黒字を継続すると展望している。


今年前半期だけで29億ウォンの営業利益をあげた済州航空は‘機種単一化’のおかげを確実に手にした。済州航空は昨年6月までB737機(189席)とQ400機(78席)の2機種を同時に運航していた。しかし整備や部品購入などの費用が重複するとしてQ400機4機を全量売却した。済州航空はまた、国内線運航が不可能な夜間時間帯に東南アジア地域路線を拡大し航空機の稼動率を高めた。


小さな努力で効果を享受しているのは断然 エアー釜山だ。エアー釜山は当日の新聞の25%ほどをリサイクルしているのが特徴だ。予約センターと整備人材などをアウトソーシングしスリム化し、インターネット販売を原則として旅行会社や代理店への販売手数料も不要にした。エアー釜山は代わりにインターネット年中割引制度、アーリーバード料金制などを運用し人気を呼んでいるが、インターネット販売比重が国内線で60%、国際線は50%に上がったのもこういう理由からだ。


イースター航空は客室乗務員のユニフォームから‘バブル’を取り除いた。乗務員のユニフォームを有名デザイナーに任せている大型航空会社の慣行から抜け出し、ソウル、東大門市場と手を握りユニフォームを製作した。イースター航空はこの他に水とオレンジジュースなど基本サービスだけを無料で提供し、カップラーメンやビールなど他の機内食は有料化している。


クァク・ジユン エアー釜山課長代理は「低価格航空市場に最近進出した日本の大型航空会社が、我が国の低価格航空会社の原価節減ノウハウを学ぼうと継続的に問い合わせをしてくる」として「最近では<日本経済新聞>ホームページでエアー釜山を大々的に報道した」と話した。


チョン・ウンジュ記者 ejung@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/492231.html 訳J.S