本文に移動

ハン・サンデ就任一声 "従北左派 抉り出すべき"

登録:2011-08-13 09:22

原文入力:2011/08/12 22:13(1273字)
キム・ジョンピル記者

"報復"  "除去" 激しい表現
公安追求捜査 予告
市民団体 "旧時代的 掛け声"

←ハン・サンデ検察総長

 "検察は体制の守護者だ。" "従北左翼勢力を根絶しにしなければならない。"

ハン・サンデ新任検察総長が12日、就任挨拶で検察が‘体制の守護者’と自任し、 "従北左翼勢力との戦争を宣言する" と明らかにした。就任辞はハン総長が直接作成した。就任式には高等検察庁長・検事長級幹部と一般職員など250人余りが参加した。

ハン総長はこの日午後、大検察庁で開かれた第38代検察総長就任式で「私たちは政治、経済、社会すべての面で北韓を圧倒しており、自由民主主義体制の優越性が国境を越え世界へ広まっている」と話し始めた。 彼は続けて、検察が‘体制守護者’の地位にあると宣言した。ハン総長は「検察は司法の中枢機関であり、(自由民主主義)体制の守護者として国家的使命を果たさなければならない」と注文した。

彼は就任一声で3大戦争を宣言した。対象として△不正腐敗△従北左翼勢力△検察内部の3つを挙げた。

検察の‘従北左翼勢力清算’課題を説明する部分では‘報復’、‘除去’のような激情的な表現が出てくるや場内がざわめきもした。彼は「北韓に追従し称賛し利する集団を放置することは検察の職務遺棄」と断定した。また「時代錯誤的な偽善と欺瞞を無視し容認することは体制守護者がなすべきことではない」として 「この地に北韓追従勢力がいるならば、当然に報復され除去されなければならない」と声を高めた。 ハン総長は更に「従北主義者らとの戦いでは決して無視したり退くことがあってはならない」 として 「公安力量を整備し、一糸不乱な捜査体制を構築し積極的な捜査活動を展開しなければならない」と強調した。

これに対してチャン・ドンヨプ参与連帯司法監視センター幹事は「従北左翼勢力清算を主張するための前提条件として検察を体制の守護者と主張したように見えるが、検察が法と原則にともなう社会的正義を実現する活動を越える発想は危険だ」として「‘体制の守護者’という概念自体が軍事政権時期の政治的反対勢力を弾圧する手段として使い続けた旧時代的掛け声で検察総長が言うべき言葉ではない」と批判した。

ハン総長の就任辞に対しては検察内ですら首をかしげる雰囲気だ。就任一声としては発言内容や単語選択が‘適正程度’を越えているのではないかということだ。ある検事は「検察を‘国家司正の中枢’等と表現したのは国民の目から見て不適当ではないかという気がする」として「総長の立場で北韓と関連した内容に相当部分を割り当てたことも敏感に解釈される素地がある」と話した。キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/491582.html 訳J.S