原文入力:2011/08/05 21:47(1359字)
ク・テソン記者、ナム・ジョンヨン記者
共同調査団 中間結果発表
慶北(キョンブク)、漆谷郡(チルゴクグン)、倭館邑(ウェグァンウプ)の米軍基地‘キャンプ キャロル’に対する環境汚染中間調査結果、基地内の地下水から基準値の最大50倍に達する発ガン物質 テトラクロロエチレン(PCE)が検出された。だが、退役駐韓米軍人スティーブ ハウスが提起した枯れ葉剤埋却疑惑に対し韓-米共同調査団は「枯れ葉剤と関連する兆候は発見できなかった」と発表した。
韓国環境部と専門家、米軍が参加した共同調査団は5日、慶北(キョンブク)、漆谷郡(チルゴクグン)庁で記者会見を行い、D区域と41区域など枯れ葉剤埋却推定地点の地下水水質と基地外の土壌・河川堆積土の調査結果を発表した。
調査結果によれば、テトラクロロエチレンが最大0.497㎎/lで、国内の飲用水基準値(0.01㎎/l)の50倍が検出され、トリクロロエチレン(TCE,0.743㎎/l)は基準値(0.03㎎/l)の25倍に達した。 現在、基地内の米軍人3500人が飲む地下水の管6ヶ所の内5ヶ所、飲料水として使っていない地下水管16ヶ所の内12ヶ所が基準値を越えるなど汚染地域も広範囲に及んでいた。
この濃度は昨年、米軍単独で行った調査結果(<ハンギョレ> 6月29日付1面)や2004年に三星物産に依頼して得た結果より一層低いものだ。その時と地下水を採取した観測井戸に違いがあり、雨が多く降る季節に検出したために濃度が低くなったものと見られる。
猛毒性殺虫剤であるDDTは昨年 米軍単独調査の結果(米軍の自主環境基準の最高210倍検出)とは異なり、極微量だけが地下水から検出された。 だが、周辺河川堆積物を調査した結果、基地から排出される‘キャロル河川’からDDT成分の一つである4,4-DDEが周辺河川より30倍程高く出てきた。
この日、共同調査団は「基地内の地下水と基地外の土壌などから枯れ葉剤の主成分である2,4-Dと2,4,5-T、そして不純物の2,3,7,8-TCDDが検出されないなど、枯れ葉剤と関連した兆候は発見できなかった」 と明らかにした。 また、調査団は「枯れ葉剤以外の環境問題は韓-米駐屯軍地位協定(SOFA)環境分科委員会で扱う」と付け加えた。
これに対してチョン・インチョル緑色連合平和行動局長は「枯れ葉剤でなくとも毒性発ガン物質にキャンプ キャロルが汚染されているという事実が再度確認された」として「環境分科委で議論するということは米軍の時間引き伸ばし戦略に過ぎない」と話した。
一方、共同調査団はヘリコプーター着陸地など40地点で地表透過レーダー、電気比抵抗探査などの方法で地中を調べてみたところ、一部地域で金属物質が埋められたと見られる異常兆候が現れたと明らかにした。
漆谷(チルゴク)/ク・テソン記者、ナム・ジョンヨン記者 sunnyk@hani.co.kr
原文: 訳J.S