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[韓進重工業] 去る3年間 造船 営業利益率高く今年に入り経営悪化…原因は?

登録:2011-08-01 07:55

原文入力:2011/07/31 21:48(1429字)
ファン・イェラン記者

経営状態どうなのか
"不受注は戦略かも"
建設部門赤字 転嫁して
スビック造船所に資金投入

去る2009年末から韓進重工業の800人余りの管理・生産職員が希望退職または、整理解雇で会社を去った。‘大韓民国造船1番地’影島造船所の整理解雇は果たして‘避けられない選択’であったのか?

種々の経営指標から見る時、会社が困難に瀕したことは事実だ。去る1分期、造船・プラント部門の売上は3130億ウォン、営業利益は91億ウォンを記録した。営業利益率は2.9%であった。受注物量が急減し造船所の稼動率が17.4%まで下がったためだ。去る6月に船舶6隻を受注したことを抜けば、去る3年間 影島造船所の受注実績は‘ゼロ’(0)であった。昨年末現在の純借入金は2兆900億ウォンに達し、年間利子費用だけで2000億ウォンかかる。2007年以後、フィリピン スビック造船所に投入された工事未収金、持分投資金などの資金負担が増加したためだ。

問題はこういう経営危機がなぜ発生したかだ。労働組合側は「会社がわざとスビック造船所に仕事を回した」という疑惑を提起している。影島造船所とスビック造船所は別法人だが、営業チームは統合運営されている。昨年スビック造船所は29隻の船舶受注を獲得した。会社関係者は「船舶建造価格が15%ほど国内より安く、船主がスビック造船所を好む」と話した。

しかし、ある造船専門家は「不受注は企業戦略だっただろう」とし「海洋プラント設置・支援船などは建造経験がある韓進重工業が腹をくくれば持ってこれた物量」 と指摘した。韓進重工業は国内7位、世界20位圏の大型造船業者だ。影島造船所のドックが小さく8000TEU級以上の大型コンテナ船を建造できないが、最近STXやSPP造船などが受注した中小型コンテナ船は建造可能だ。

韓進重工業内の建設部門赤字など経営失敗の責任を造船部門労働者らに押し付けた側面もある。去る3年間、造船・プラント部門の営業利益率は13.6~19.6%に達していた反面、建設部門は0.8~4.9%にとどまった。韓進重工業が施工業者として参加したオフィステル工事が中断され支払わなければならない損害賠償金などは昨年の当期純利益517億ウォン赤字につながった。

昨年、会社が株主に配当を実施したことを巡っても、労組側は「会社経営が苦しいと言いながらどうして174億ウォンを配当できるか」と問題視している。これに対して会社側は「現金ではなく株式配当であり、額面価基準で計算すれば24億ウォンに過ぎない」として「チョ・ナモ会長が持っていく金額も1億ウォン程度」と反論した。

ホ・ミニョン釜山経済大教授(経済学)は「3年間の造船部門営業利益率が高かったし配当も実施したということは、それだけ会社が緊迫した経営危機には瀕していなかったという証拠」として「会社側がスビック造船所建設にともなう不良など経営責任を回避するために当初予定されていた影島造船所の構造調整時期を操り上げたものと見える」と話した。

ファン・イェラン記者 yrcomm@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/489792.html 訳J.S