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中国 東莞(トゥングァン)‘倒産津波’韓国系代表企業 襲う

登録:2011-07-22 09:09

原文入力:2011/07/21 21:13(1612字)
パク・ミンヒ記者

綏遠玩具工場 社長‘賃金未払い’逃走…公安追跡中
賃金引き上げ・注文減少…労働集約 輸出産業 最悪危機

←荷物をまとめる職員たち  中国、広東省、東莞の倒産した韓国系企業 スイ玩具工場で21日、職員が個人の持ち物をまとめて会社を去っている。 東莞/新華ニューシス

‘世界の工場’と呼ばれる中国南部の広東省、東莞にある韓国系のスイ工場。去る13日 裁判所はこの会社の門前に倒産を知らせる紙を貼った。
1992年から20年近く米国とヨーロッパ向け輸出用高級玩具を生産してきたこの会社は一時2000人余りの労働者を雇用していた東莞の代表的玩具業者だった。 2008年金融危機以後、倒産の荒波の中でも生き残った堅実な会社が門を閉めた日、韓国人社長は行方をくらました。

470人余りの労働者は6月と7月初めの賃金を受け取っていないと抗議し、工業団地内の道路を占拠し、19日には200人余りが地方政府庁舎に押しかけ未払い賃金問題を解決してくれとしデモを行った。中国公安は行方をくらました韓国人工場主を故意賃金未払い容疑で追跡していると<新華社通信>が21日報道した。 2000余人以上を雇用していた東莞の中堅紡織会社ティンジャも先月中旬に倒産した。

スイ玩具やティンジャのような代表的中堅企業の倒産は東莞をはじめとする中国南部の輸出産業地帯の中小企業らを強打している賃金と原材料価格の急騰、人民元貨の切上げ、労働力不足などの荒々しい波高を象徴する。 <広州日報>は最近 半月間に東莞地域の倒産と賃金未払いに対する抗議が2倍に増えたとし、2008年金融危機当時より深刻な倒産津波になりかねないという憂慮が大きくなっていると報道した。

東莞の貿易担当公務員であるチャイカンは<新華社通信>に「製造業の受注は15%減ったが、費用は11.4%上がり、企業等の平均利潤率が2~3%台に下がった」と話した。 チョンヤオファ東莞紡績業協会局長は「東莞繊維業界の10%が深刻な圧迫を受けている」として「銀行貸出の困難、賃金と原材料価格引き上げ、元貨切上げなどのが当分は続くだろう」と話した。東莞に登録された紡織企業は8800社余りで、未登録業者まで合わせれば1万を越える。

東莞中小企業の危機は労働集約型輸出産業に依存した中国成長モデルの危機と新たな転換点を知らせる信号だ。 安く競争力がある労働力に依存して世界の工場に急成長した珠江三角洲輸出産業地域一帯が労働力不足と賃金急騰という新しい流れを通過している。東莞女性企業家協会のリュムリン副局長は<サウスチャイナモーニングポスト>に「多くの企業は労働者不足で生存が不可能な状況であり、労働者を雇用しても賃金引き上げに耐えられない状況」 とし「多くの中小企業が門を閉めたり、もっと安い労働力を求めて内陸部に移っている」と話した。

広東省政府などは中国政府の発展モデル転換により先端産業中心に発展モデルを切り替えると強調しているが、永く中国の高度成長をリードしてきた労働集約的中小企業の倒産津波はこちらで仕事をしてきた人々を容赦なく襲っている。

東莞家具会社の管理職職員として仕事をして最近 工場の倒産で失職したトゥダドは<広州日報>に 「工場面積だけで8000㎡を越え、最盛期には労働者も100人を越える比較的大きな工場であったが、倒産して社長が逃げるとは思いもしなかった」として「私を含め30人余りの職員が3ヶ月以上、賃金を受け取れていない」と訴えた。

北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/488516.html 訳J.S